第57回 作業療法士国家試験 午前 第19問
人間発達学第57回午前
第57回 作業療法士国家試験 午前 第19問(人間発達学)の正答は 3 です。落ち着きのなさ・順番を待てない(多動・衝動性)、注意散漫(不注意)があり、知的障害はない=注意欠如・多動症(ADHD)である。
問題
7歳の男児。幼児期から落ち着きがなく、一つのおもちゃで遊べないなどの行動があった。小学校入学後、長時間椅子に座れない、順番を待てない、注意散漫などの問題行動があり、外来作業療法を受けることになった。作業療法では、次第に活動に継続して取り組めるようになってきたが、協調動作が必要な作業は苦手である。知能検査では知的障害は認められなかった。作業療法を行う上での留意点として適切なのはどれか。
- 1. 複数の課題を同時に提示する。
- 2. 順番が守れない場合は厳しく注意する。
- 3. 周囲に受け入れられる行動は積極的に褒める。 ✓
- 4. 数週間継続して取り組める連続課題を実施する。
- 5. 作業台の上にいろいろな道具や材料を揃えておく。
正答:3番
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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 82.1%参考値
28人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:3番 — 周囲に受け入れられる行動は積極的に褒める。
落ち着きのなさ・順番を待てない(多動・衝動性)、注意散漫(不注意)があり、知的障害はない=注意欠如・多動症(ADHD)である。望ましい行動をその場で具体的に褒めると、その行動が増えて定着する(正の強化)。
【各選択肢の解説】
1. 複数の課題を同時に提示する。
❌ 誤り。注意を複数に分けることが苦手なので、混乱と失敗が増える。正しくは、課題は1つずつ示し、終わってから次を示す。
❌ 誤り。注意を複数に分けることが苦手なので、混乱と失敗が増える。正しくは、課題は1つずつ示し、終わってから次を示す。
2. 順番が守れない場合は厳しく注意する。
❌ 誤り。叱責は望ましい行動を教えることにならず、失敗体験と自己評価の低下を重ねる。正しくは、順番の決まりを前もって具体的に示し、守れたときに褒める。
❌ 誤り。叱責は望ましい行動を教えることにならず、失敗体験と自己評価の低下を重ねる。正しくは、順番の決まりを前もって具体的に示し、守れたときに褒める。
3. 周囲に受け入れられる行動は積極的に褒める。
✅ 正しい。(=正答)行動の直後にほめる(正の強化)と、その行動がまた起こりやすくなる。ADHDの子どもは注意や叱責を受けることが多いので、自己評価を保つうえでも大切である。
✅ 正しい。(=正答)行動の直後にほめる(正の強化)と、その行動がまた起こりやすくなる。ADHDの子どもは注意や叱責を受けることが多いので、自己評価を保つうえでも大切である。
4. 数週間継続して取り組める連続課題を実施する。
❌ 誤り。注意の持続が難しく、完成までが遠い課題では達成感を得にくい。正しくは、1回の時間内で完成する短い課題から始める。
❌ 誤り。注意の持続が難しく、完成までが遠い課題では達成感を得にくい。正しくは、1回の時間内で完成する短い課題から始める。
5. 作業台の上にいろいろな道具や材料を揃えておく。
❌ 誤り。目に入る物が多いと注意がそれやすい。正しくは、その時に使う道具・材料だけを出し、余計な刺激を減らす。
❌ 誤り。目に入る物が多いと注意がそれやすい。正しくは、その時に使う道具・材料だけを出し、余計な刺激を減らす。
【試験対策ポイント】
- ADHDへの関わり:課題は1つずつ・短く・刺激を減らした環境・できた行動をその場で具体的に褒める
- 協調動作の苦手さは発達性協調運動症の併存を考える
- 叱責・罰は行動を教えないので、望ましい行動を示して強化する
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