第57回 作業療法士国家試験 午前 第21問
リハビリテーション医学第57回午前
ICF で正しいのはどれか。
1. ICD-10 と相互補完的な関係がある。
2. 社会経済的要因による健康を範囲とする。
3. 2015 年に世界保健機関で承認されている。
4. 生活機能は個人因子と環境因子が含まれる。
5. 生活機能の肯定的側面を表すことはできない。
- 1. ICD-10 と相互補完的な関係がある。 ✓
- 2. 社会経済的要因による健康を範囲とする。
- 3. 2015 年に世界保健機関で承認されている。
- 4. 生活機能は個人因子と環境因子が含まれる。
- 5. 生活機能の肯定的側面を表すことはできない。
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — ICD-10 と相互補完的な関係がある。
ICF(国際生活機能分類)はWHOが2001年に承認した分類体系で、疾病分類であるICD-10と相互補完的な関係にあります。ICD-10で「何の病気か」を分類し、ICFで「生活にどう影響するか」を評価する二つの視点から健康を捉えます。
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【各選択肢の解説】
1. ICD-10 と相互補完的な関係がある。
✅ 正しい。ICFとICD-10は両者が組み合わせることで、医学的診断と生活機能の評価の両面から包括的に健康を理解できる相互補完的な関係にあります。
2. 社会経済的要因による健康を範囲とする。
❌ 誤り。ICFの範囲は「生活機能」であり、社会経済的要因そのものは評価対象外です。環境因子として関連性はありますが、範囲としては含まれません。
3. 2015 年に世界保健機関で承認されている。
❌ 誤り。ICFは2001年にWHOで正式承認されました。2015年ではありません。
4. 生活機能は個人因子と環境因子が含まれる。
❌ 誤り。生活機能は「心身機能・身体構造」「活動」「参加」で構成されます。個人因子と環境因子は生活機能に影響を与える背景因子です。
5. 生活機能の肯定的側面を表すことはできない。
❌ 誤り。ICFは「機能障害」だけでなく「機能」という肯定的側面も表現でき、リハビリテーション目標設定に活用されます。
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【試験対策ポイント】
• ICF承認年:2001年(WTO)、ICD-10との相互補完関係
• ICFの構成:心身機能・身体構造、活動、参加(+ 背景因子として個人因子・環境因子)
• ICFの特徴:肯定的側面(機能)も表現可能