第57回 作業療法士国家試験 午前 第23問
作業療法管理学第57回午前
作業療法における効果判定について正しいのはどれか。
1. 再評価は異なる尺度で行う。
2. 自然回復の影響は考慮しない。
3. 可能な限り質的なデータで示す。
4. 結果の前後比較のみで判断する。
5. プログラム再検討の判断材料とする。
- 1. 再評価は異なる尺度で行う。
- 2. 自然回復の影響は考慮しない。
- 3. 可能な限り質的なデータで示す。
- 4. 結果の前後比較のみで判断する。
- 5. プログラム再検討の判断材料とする。 ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — プログラム再検討の判断材料とする。
作業療法における効果判定は、単なる前後比較の数値確認ではなく、評価結果を基に治療プログラムの妥当性を検証し、今後の介入方法を調整するための重要なプロセスです。効果判定の結果は、継続・変更・終了などのプログラム再検討の判断材料として機能します。
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【各選択肢の解説】
1. 再評価は異なる尺度で行う。
❌ 誤り。再評価では初回評価と同じ尺度を用いることで、経時的な変化を正確に比較・検証することができます。
2. 自然回復の影響は考慮しない。
❌ 誤り。特に急性期では自然回復の影響が大きいため、作業療法の効果を厳密に判定するには自然回復の影響を考慮する必要があります。
3. 可能な限り質的なデータで示す。
❌ 誤り。効果判定は量的データ(数値化された客観的指標)を優先とし、質的データは補助的に用います。科学的根拠の提示には量的データが不可欠です。
4. 結果の前後比較のみで判断する。
❌ 誤り。前後比較に加えて、対象者の実生活での活動・参加の改善、QOL向上の有無など、多面的な視点から判断することが重要です。
5. プログラム再検討の判断材料とする。
✅ 正しい。効果判定は治療効果の確認だけでなく、プログラムの継続・修正・終了などの意思決定に直結する重要な判断材料となります。
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【試験対策ポイント】
- 効果判定は量的データを主軸に、多面的視点で実施する
- 自然回復の影響を考慮し、作業療法の実質的効果を抽出する必要性
- 評価結果は単なる統計ではなく「プログラム再検討」の根拠となることが出題傾向