第57回 作業療法士国家試験 午前 第36問
身体障害作業療法第57回午前
第57回 作業療法士国家試験 午前 第36問(身体障害作業療法)の正答は 3 です。全般性注意障害では刺激に対して注意が散漫になりやすく、複数の刺激が存在する環境では動作に集中できない。
問題
全般性注意障害のある左片麻痺患者に対する動作指導について正しいのはどれか。
- 1. 複数の方法を指導する。
- 2. 一連の動作を一度に指導する。
- 3. 外乱が少ない環境から開始する。 ✓
- 4. 動作の誤りは口頭指示のみで修正する。
- 5. 動作の誤りは何度も繰り返し修正する。
正答:3番
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解説
■ 正答:3番 — 外乱が少ない環境から開始する。
全般性注意障害では刺激に対して注意が散漫になりやすく、複数の刺激が存在する環境では動作に集中できない。そのため、静かで刺激の少ない環境を整えてから動作指導を開始することが基本原則である。
【各選択肢の解説】
1. 複数の方法を指導する。
❌ 誤り。注意障害患者には情報量を絞り、一つの方法をシンプルに指導することが重要。複数提示は混乱を招く。
❌ 誤り。注意障害患者には情報量を絞り、一つの方法をシンプルに指導することが重要。複数提示は混乱を招く。
2. 一連の動作を一度に指導する。
❌ 誤り。注意の持続・分割が困難なため、一つのステップずつ分割して指導する。
❌ 誤り。注意の持続・分割が困難なため、一つのステップずつ分割して指導する。
3. 外乱が少ない環境から開始する。
✅ 正しい。環境の構造化・刺激の制限が注意障害患者への基本的配慮。静かな場所・整理された机上から開始する。
✅ 正しい。環境の構造化・刺激の制限が注意障害患者への基本的配慮。静かな場所・整理された机上から開始する。
4. 動作の誤りは口頭指示のみで修正する。
❌ 誤り。注意障害では言語的指示のみでは理解・保持が困難なことがあり、視覚的フィードバック・実演・身体ガイダンスを組み合わせることが有効。
❌ 誤り。注意障害では言語的指示のみでは理解・保持が困難なことがあり、視覚的フィードバック・実演・身体ガイダンスを組み合わせることが有効。
5. 動作の誤りは何度も繰り返し修正する。
❌ 誤り。繰り返しの指摘は患者の疲労・混乱・意欲低下を招く。誤りに気づいたらその都度シンプルに一回修正する。
❌ 誤り。繰り返しの指摘は患者の疲労・混乱・意欲低下を招く。誤りに気づいたらその都度シンプルに一回修正する。
【試験対策ポイント】
- 注意障害へのアプローチ:環境の単純化・刺激の最小化・一ステップずつ・短時間・頻繁な休憩
- 左片麻痺 + 注意障害 → 半側空間無視との合併にも注意
- 「外乱のない環境」は認知障害全般への導入原則
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