第57回 作業療法士国家試験 午前 第37問
身体障害作業療法第57回午前
廃用症候群における症状と治療の組合せで正しいのはどれか。
1. 筋萎縮 ―――――― 装具固定
2. 骨萎縮 ―――――― 機能的電気刺激
3. 下腿浮腫 ―――――― 安静保持
4. 起立性低血圧 ―――― 塩分制限
5. 深部静脈血栓症 ――― 抗凝固療法
- 1. 筋萎縮 ―――――― 装具固定
- 2. 骨萎縮 ―――――― 機能的電気刺激
- 3. 下腿浮腫 ―――――― 安静保持
- 4. 起立性低血圧 ―――― 塩分制限
- 5. 深部静脈血栓症 ――― 抗凝固療法 ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — 深部静脈血栓症 ――― 抗凝固療法
廃用症候群による深部静脈血栓症は、血流低下による血栓形成が原因であり、その治療には抗凝固療法(ワルファリンやヘパリンなど)が標準的であるため正解です。
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【各選択肢の解説】
1. 筋萎縮 ―――――― 装具固定
❌ 誤り。筋萎縮を予防・改善するには、むしろ**積極的な運動・リハビリテーション**が必要です。装具固定はさらに筋萎縮を進行させます。
2. 骨萎縮 ―――――― 機能的電気刺激
❌ 誤り。骨萎縮の予防には**荷重運動や加重刺激**が最も効果的です。機能的電気刺激は筋力維持には有用ですが、骨への荷重刺激には不十分です。
3. 下腿浮腫 ―――――― 安静保持
❌ 誤り。下腿浮腫は血流低下により生じるため、安静は浮腫を**悪化させます**。むしろ**早期離床、運動、下肢挙上、圧迫**が有効です。
4. 起立性低血圧 ―――― 塩分制限
❌ 誤り。起立性低血圧の対処には、むしろ**塩分摂取増加、水分補給、下肢筋力強化**が必要です。塩分制限は症状を悪化させます。
5. 深部静脈血栓症 ――― 抗凝固療法
✅ 正しい。血栓形成予防・治療の標準療法として抗凝固薬が用いられ、既に形成された血栓に対しても有効です。
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【試験対策ポイント】
・廃用症候群の各症状は「不動」が原因 → 原則として**積極的な運動療法が対処法**
・起立性低血圧は血圧維持力低下 → 塩分・水分摂取増加が対処
・深部静脈血栓症は生命危機 → 予防(圧迫療法、早期離床)と治療(抗凝固療法)が重要