OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第57回 作業療法士国家試験 午前 第45問

作業療法評価学第57回午前

第57回 作業療法士国家試験 午前 第45問(作業療法評価学)の正答は 1 です。躁病相の初期評価では、患者が興奮・気分高揚・判断力低下の状態にあることが多く、問題行動に対する自己洞察を求めることは患者に負担をかけるだけでなく、評価として信頼性が低い。

問題
躁病相の初期評価時に得るべき情報として適切でないのはどれか。
  1. 1. 問題行動に対する本人の捉え方
  2. 2. 本人が社会で担ってきた役割
  3. 3. 処方されている薬物
  4. 4. 睡眠の状態
  5. 5. 併存疾患

正答:1番

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解説
■ 正答:1番 — 問題行動に対する本人の捉え方

躁病相の初期評価では、患者が興奮・気分高揚・判断力低下の状態にあることが多く、問題行動に対する自己洞察を求めることは患者に負担をかけるだけでなく、評価として信頼性が低い。一方、役割・薬物・睡眠・併存疾患は客観的かつ必要な情報である。


【各選択肢の解説】

1. 問題行動に対する本人の捉え方
✅ 正しい(適切でないもの)。躁状態では自己洞察が著しく低下しており、本人の認識は信頼性が低く、また評価によって患者を不必要に刺激するリスクがある。初期は観察・他者情報収集が優先
2. 本人が社会で担ってきた役割
❌ 誤り(適切な情報収集)。病前の役割把握は治療目標設定・回復支援に不可欠。
3. 処方されている薬物
❌ 誤り(適切な情報収集)。薬物情報は安全な作業療法実施のために必須。
4. 睡眠の状態
❌ 誤り(適切な情報収集)。躁状態では睡眠短縮が特徴的であり、重症度評価に重要。
5. 併存疾患
❌ 誤り(適切な情報収集)。身体合併症・他の精神疾患の把握は全体的な治療方針に影響する。

【試験対策ポイント】

  • 躁病相の特徴:睡眠短縮・多弁・過活動・誇大・判断力低下・脱抑制
  • 躁状態では自己洞察が低下しているため、本人の自己評価・洞察を求める評価は初期には不適切
  • 作業療法では刺激の少ない・構造化された・安全な場での関与が基本

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、作業療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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