第57回 作業療法士国家試験 午前 第46問
身体障害作業療法第57回午前
回復初期のうつ病患者への作業療法で正しいのはどれか。
1. 指示は詳細に行う。
2. 自己決定の経験を促す。
3. 励ましながら活動を行う。
4. 1回の活動時間は短くする。
5. 長期間継続できる作業を勧める。
- 1. 指示は詳細に行う。
- 2. 自己決定の経験を促す。
- 3. 励ましながら活動を行う。
- 4. 1回の活動時間は短くする。 ✓
- 5. 長期間継続できる作業を勧める。
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 1回の活動時間は短くする。
回復初期のうつ病患者は疲労しやすく、集中力や意欲が低下している状態です。無理な活動は抑うつを悪化させるため、短時間の活動を段階的に進めることが治療的です。
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【各選択肢の解説】
1. 指示は詳細に行う。
❌ 誤り。詳細な指示は認知機能が低下している患者にとって負担になります。シンプルで分かりやすい指示が適切です。
2. 自己決定の経験を促す。
❌ 誤り。回復初期は意欲低下が著しく、自己決定を迫ると無力感が増強される可能性があります。後期段階で段階的に導入します。
3. 励ましながら活動を行う。
❌ 誤り。過度な励ましは圧迫感となり、「自分はできていない」という自責感を強化させてしまいます。共感的態度が必要です。
4. 1回の活動時間は短くする。
✅ 正しい。回復初期患者は易疲労性が高く、短時間の活動から開始し、患者の反応に合わせて段階的に延長することが原則です。
5. 長期間継続できる作業を勧める。
❌ 誤り。長期継続の約束は患者にプレッシャーを与えます。その時その時で達成可能な作業を短期間で設定することが重要です。
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【試験対策ポイント】
• 回復初期うつ病:短時間・段階的・無理のない活動設定
• 過度な励ましは避け、共感的・受容的態度を維持
• 後期段階で自己決定・長期継続活動へ移行