第57回 作業療法士国家試験 午前 第47問
精神障害作業療法第57回午前
パニック障害に対する作業療法導入初期の作業療法士の対応で適切なのはどれか。
1. リラクセーションを練習する。
2. 集団作業療法で役割を持たせる。
3. 作業活動を通して自己洞察を促す。
4. スポーツ活動で体力の向上を促す。
5. パニック発作の不安がある場合は作業療法を中止する。
- 1. リラクセーションを練習する。 ✓
- 2. 集団作業療法で役割を持たせる。
- 3. 作業活動を通して自己洞察を促す。
- 4. スポーツ活動で体力の向上を促す。
- 5. パニック発作の不安がある場合は作業療法を中止する。
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — リラクセーションを練習する。
パニック障害の導入初期は、患者の不安や恐怖感を軽減することが最優先です。リラクセーション技法は交感神経の優位性を低下させ、心身の緊張を和らげるため、治療的基盤を形成するのに適切です。
---
【各選択肢の解説】
1. リラクセーションを練習する。
✅ 正しい。パニック障害の初期段階では、身体と心の過剰な警戒状態を低減することが重要であり、リラクセーション(呼吸法・筋弛緩法など)は不安症状の軽減に有効です。
2. 集団作業療法で役割を持たせる。
❌ 誤り。導入初期の不安が高い時期に集団活動を強制すると、パニック発作や対人恐怖を悪化させる可能性があります。個別対応から段階的に進めるべきです。
3. 作業活動を通して自己洞察を促す。
❌ 誤り。初期段階では心理的負荷が大きすぎます。自己洞察は症状安定後の段階的な介入が適切です。
4. スポーツ活動で体力の向上を促す。
❌ 誤り。高強度の身体活動は交感神経を刺激し、パニック発作を誘発するリスクがあります。初期段階では避けるべきです。
5. パニック発作の不安がある場合は作業療法を中止する。
❌ 誤り。不安があるからこそ作業療法が必要です。安全な環境での段階的接近により、回避行動を防ぎます。
---
【試験対策ポイント】
- パニック障害初期介入:不安軽減→段階的活動増加の流れ
- リラクセーション技法(呼吸法・漸進的筋弛緩法)の有効性
- 回避行動強化を防ぐため、適応的な活動継続が重要