OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第57回 作業療法士国家試験 午前 第91問

臨床医学第57回午前

第57回 作業療法士国家試験 午前 第91問(臨床医学)の正答は 3 です。脱髄(ミエリン鞘の障害)により跳躍伝導が障害されるため、神経伝導速度(NCV)が著しく低下する。

問題
筋電図検査について正しいのはどれか。
  1. 1. 針筋電図の神経原性変化では低振幅・短持続電位波形が出現する。
  2. 2. 軸索変性がある場合、活動電位の振幅は低下しない。
  3. 3. 脱髄病変では神経伝導速度が低下する。
  4. 4. 感覚神経の伝導速度は測定できない。
  5. 5. 筋疾患では神経伝導速度が低下する。

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — 脱髄病変では神経伝導速度が低下する。

脱髄(ミエリン鞘の障害)により跳躍伝導が障害されるため、神経伝導速度(NCV)が著しく低下する。これが脱髄疾患(多発性硬化症・GBS等)の電気生理学的特徴である。


【各選択肢の解説】

1. 針筋電図の神経原性変化では低振幅・短持続電位波形が出現する。
❌ 誤り。神経原性変化では高振幅・長持続の大型多相電位(大型MUP)が出現する。低振幅・短持続の多相電位は筋原性変化の特徴。
2. 軸索変性がある場合、活動電位の振幅は低下しない。
❌ 誤り。軸索変性では機能的軸索数が減少するため活動電位の振幅は低下する(ただし伝導速度は比較的保たれる)。
3. 脱髄病変では神経伝導速度が低下する。
✅ 正しい。ミエリン鞘の障害により跳躍伝導が障害され、NCV が著明に低下する。
4. 感覚神経の伝導速度は測定できない。
❌ 誤り。感覚神経伝導速度(SCV)は測定可能。SNAP(感覚神経活動電位)の波形から計測する。
5. 筋疾患では神経伝導速度が低下する。
❌ 誤り。筋疾患(多発性筋炎・筋ジストロフィー等)では神経伝導速度は正常。低下するのは神経疾患(脱髄・軸索障害)。

【試験対策ポイント】

変化神経伝導速度振幅筋電図
脱髄著明に低下やや低下正常〜MU変化
軸索変性やや低下〜正常低下神経原性変化
筋原性正常正常低振幅・短持続・多相MUP

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、作業療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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