第57回 作業療法士国家試験 午前 第98問
臨床心理学第57回午前
睡眠・覚醒のパターンを記録する睡眠日誌(睡眠表)の記載が最も有用なのはどれか。
1. 原発性不眠症
2. ナルコレプシー
3. 睡眠相後退症候群
4. レム睡眠行動障害
5. 閉塞性睡眠時無呼吸障害
- 1. 原発性不眠症
- 2. ナルコレプシー
- 3. 睡眠相後退症候群 ✓
- 4. レム睡眠行動障害
- 5. 閉塞性睡眠時無呼吸障害
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — 睡眠相後退症候群
睡眠相後退症候群は睡眠・覚醒リズムの位相のズレが特徴であり、睡眠日誌で就床時刻と起床時刻の記録パターンから診断に至る主要な検査手段となります。
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【各選択肢の解説】
1. 原発性不眠症
❌ 誤り。不眠症の診断には睡眠日誌も有用ですが、器質的原因の除外や心理社会的因子の評価が重要であり、睡眠日誌単独では診断確定が難しい。
2. ナルコレプシー
❌ 誤り。HLA-DQB1*06:02の検査、脳脊髄液オレキシン測定、睡眠検査(PSG)での短いREM潜時が診断的価値が高い。睡眠日誌の有用性は限定的。
3. 睡眠相後退症候群
✅ 正しい。睡眠日誌に記録された就床時刻と起床時刻が数週間一貫して後退している(例:毎日2時間ずつ遅延)パターンは病態を直接反映し、他覚的検査なしに診断に至る。
4. レム睡眠行動障害
❌ 誤り。REM睡眠時の筋活動が持続する現象を評価するため、PSG(終夜睡眠ポリグラフ検査)が必須。睡眠日誌では行動の詳細が記録できない。
5. 閉塞性睡眠時無呼吸障害
❌ 誤り。呼吸イベント(無呼吸・低呼吸)の検出にはPSGやスクリーニング検査が必要。睡眠日誌では呼吸障害を評価できない。
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【試験対策ポイント】
• 睡眠相後退症候群:睡眠・覚醒時刻の体系的な遅延パターンが日誌で可視化される
• 他の睡眠障害:生理学的検査(PSG、脳脊髄液検査など)が診断に必須
• 睡眠日誌の有用性:位相障害(リズムのズレ)の評価に特に有効