第57回 作業療法士国家試験 午後 第14問
精神障害作業療法第57回午後
第57回 作業療法士国家試験 午後 第14問(精神障害作業療法)の正答は 1 です。長期の大量飲酒の後で、離脱症状が落ち着いたばかりの時期である。
問題
43歳の女性。アルコール依存症。高校卒業後、就職。20代から職場での緊張感で晩酌をする習慣があった。40歳ころから酒量が増え、二日酔いのまま出勤するようになった。上司に勤務態度を注意されたことで無断欠勤が目立つようになり、最近、泥酔状態で保護されて精神科病院に入院となった。離脱症状が落ち着いた後、作業療法が処方された。この時点での作業療法評価で最も重要度が高いのはどれか。
- 1. 基礎体力 ✓
- 2. 対人関係技能
- 3. 断酒への意志
- 4. 復職への意欲
- 5. 問題解決能力
正答:1番
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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 66.7%参考値
21人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:1番 — 基礎体力
長期の大量飲酒の後で、離脱症状が落ち着いたばかりの時期である。栄養状態の悪化や筋力・持久力の低下、肝機能障害など身体面の影響が残っていることが多く、作業療法でどの程度の活動に安全に参加できるかを決めるために、まず基礎体力を評価する。
【各選択肢の解説】
1. 基礎体力(=正答)
✅ 正しい。飲酒中心の生活で食事・睡眠・運動が乱れ、体力が落ちている。活動量や作業の種類を決める土台になるのが身体の状態であり、離脱期を過ぎた導入時の評価で最も優先される。
✅ 正しい。飲酒中心の生活で食事・睡眠・運動が乱れ、体力が落ちている。活動量や作業の種類を決める土台になるのが身体の状態であり、離脱期を過ぎた導入時の評価で最も優先される。
2. 対人関係技能
❌ 誤り。対人関係技能はこの時点で最優先の評価ではない。正しくは、身体状態が回復し集団プログラムに参加できるようになってから、集団場面の観察などで評価する。
❌ 誤り。対人関係技能はこの時点で最優先の評価ではない。正しくは、身体状態が回復し集団プログラムに参加できるようになってから、集団場面の観察などで評価する。
3. 断酒への意志
❌ 誤り。断酒の動機づけは治療全体で重要だが、離脱直後の導入評価で最優先ではない。正しくは、身体状態と生活リズムが整ってから、心理教育・自助グループ導入と合わせて動機づけを評価し強めていく。
❌ 誤り。断酒の動機づけは治療全体で重要だが、離脱直後の導入評価で最優先ではない。正しくは、身体状態と生活リズムが整ってから、心理教育・自助グループ導入と合わせて動機づけを評価し強めていく。
4. 復職への意欲
❌ 誤り。復職は回復の後半の課題である。正しくは、断酒の継続と生活の立て直しが進んだ段階で、就労の準備性と合わせて評価する。
❌ 誤り。復職は回復の後半の課題である。正しくは、断酒の継続と生活の立て直しが進んだ段階で、就労の準備性と合わせて評価する。
5. 問題解決能力
❌ 誤り。問題解決能力は再飲酒を防ぐ対処法を身につける段階で重要になる。正しくは、身体が回復した後の回復期に評価する。
❌ 誤り。問題解決能力は再飲酒を防ぐ対処法を身につける段階で重要になる。正しくは、身体が回復した後の回復期に評価する。
【試験対策ポイント】
- アルコール依存症の作業療法の流れ:離脱期を過ぎた導入期=身体機能・生活リズムの回復→回復期=断酒の動機づけ・心理教育・対処技能・自助グループ→社会復帰期=就労・地域生活
- 「この時点で」と時期が指定された問題は、その時期の最優先課題で選ぶ
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