第57回 作業療法士国家試験 午後 第20問
精神障害作業療法第57回午後
33歳の男性。ミュージシャンを志していたが、21歳時に統合失調症を発症し、2回の入院歴がある。3か月前から就労移行支援事業所への通所を開始し、支援によってコンサートホールの照明係のアルバイトに就いた。就労移行支援事業所のスタッフは、定期的に職場訪問を実施して本人と雇用主の関係調整を行っており、主治医やケースワーカーとも連携して支援活動をしている。この患者に行われているプログラムはどれか。
1. CBT〈Cognitive Behavioral Therapy〉
2. IPS
3. NEAR
4. SST
5. WRAP
- 1. CBT〈Cognitive Behavioral Therapy〉
- 2. IPS ✓
- 3. NEAR
- 4. SST
- 5. WRAP
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — IPS
IPSは「Individual Placement and Support」の略で、精神障害者の一般就労を支援するプログラムです。本問では就労移行支援事業所での通所、職場訪問による関係調整、医療機関との連携など、IPSの特徴的な支援体制がすべて実施されており、これが正答です。
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【各選択肢の解説】
1. CBT〈Cognitive Behavioral Therapy〉
❌ 誤り。認知行動療法は精神疾患の心理療法ですが、職場訪問や就労支援という実践的な職業紹介は含みません。
2. IPS
✅ 正しい。「職業紹介と個別就労支援」が特徴で、就労移行支援事業所での通所、定期的な職場訪問、雇用主との関係調整、医療機関との連携が統合されたプログラムです。
3. NEAR
❌ 誤り。NEARは「Neuropsychological Educational Approach to Rehabilitation」で、神経心理学的リハビリテーション手法であり、一般就労支援ではありません。
4. SST
❌ 誤り。SSTは「社会生活技能訓練」で、対人関係やコミュニケーション技能の改善が目的で、職場訪問による実践的就労支援ではありません。
5. WRAP
❌ 誤り。WRAPは「Wellness Recovery Action Plan」で、精神疾患の再発予防計画ですが、職業紹介や就労支援を目的としていません。
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【試験対策ポイント】
- IPS:「職業紹介」「個別支援」「医療機関との連携」「継続的なサポート」が特徴
- 就労移行支援事業所+職場訪問+医療機関連携=IPS
- 精神障害者の一般就労支援の国際的なエビデンスプログラム