OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第57回 作業療法士国家試験 午後 第31問

老年期作業療法第57回午後

第57回 作業療法士国家試験 午後 第31問(老年期作業療法)の正答は 4 です。Alzheimer型認知症では見当識障害が生じますが、その進行順序は時間→場所→人物の順に障害されやすく、時間の見当識が最も早期に障害されます。

問題
Alzheimer型認知症について正しいのはどれか。
  1. 1. 男性に多い。
  2. 2. 階段状に増悪する。
  3. 3. 意味記憶の障害で発症することが多い。
  4. 4. 人物の見当識より時間の見当識が障害されやすい。
  5. 5. 軽度認知障害の約80%はAlzheimer型認知症に移行する。

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — 人物の見当識より時間の見当識が障害されやすい。

Alzheimer型認知症では見当識障害が生じますが、その進行順序は時間→場所→人物の順に障害されやすく、時間の見当識が最も早期に障害されます。


【各選択肢の解説】

1. 男性に多い。
❌ 誤り。Alzheimer型認知症は女性に多い(女性ホルモンとの関連、女性の長寿も影響)。
2. 階段状に増悪する。
❌ 誤り。階段状増悪は脳血管性認知症の特徴です。Alzheimer型は緩徐進行性です。
3. 意味記憶の障害で発症することが多い。
❌ 誤り。Alzheimer型はエピソード記憶(近時記憶)の障害から発症することが多いです。意味記憶障害は前頭側頭型(意味型)の特徴です。
4. 人物の見当識より時間の見当識が障害されやすい。
✅ 正しい。見当識障害の進行順:時間→場所→人物。時間の見当識が最も早期から障害されます。
5. 軽度認知障害の約80%はAlzheimer型認知症に移行する。
❌ 誤り。MCIからAlzheimer型への移行率は年10〜15%程度であり、全員が移行するわけではありません。また約40〜50%は正常に回復するとされています。

【試験対策ポイント】

  • Alzheimer型の特徴:女性多い・緩徐進行・エピソード記憶(近時記憶)から障害
  • 見当識障害の順序:時間→場所→人物
  • 脳血管性認知症:男性多い・階段状増悪・まだら認知症
  • 前頭側頭型(Pick病):意味記憶障害(意味型)・脱抑制(前頭型)・言語障害(言語型)

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、作業療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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