OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第57回 作業療法士国家試験 午後 第33問

身体障害作業療法第57回午後

第57回 作業療法士国家試験 午後 第33問(身体障害作業療法)の正答は 2 です。下肢ステージⅣは共同運動から少し離れた運動ができ始める段階で、麻痺側下肢で体重を支えることができる。

問題
脳卒中による片麻痺 Brunnstrom 法ステージ上肢Ⅲ、手指Ⅲ、下肢Ⅳの患者における治療について正しいのはどれか。
  1. 1. 緊張性頸反射を利用する。
  2. 2. 立位時は麻痺側下肢に荷重を促す。 ✓
  3. 3. 長下肢装具使用による歩行訓練を行う。
  4. 4. 麻痺側上肢では重錘を用いた反復運動を行う。
  5. 5. 非麻痺側上肢を拘束し麻痺側を強制的に使用させる。

正答:2番

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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)

初回正答率 31.6%参考値

19人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:2番 — 立位時は麻痺側下肢に荷重を促す。

下肢ステージⅣは共同運動から少し離れた運動ができ始める段階で、麻痺側下肢で体重を支えることができる。麻痺側へ荷重して支持性と立位バランスを高めることが歩行につながる。上肢・手指Ⅲは共同運動が最も強い段階である。


【各選択肢の解説】

1. 緊張性頸反射を利用する。
❌ 誤り。緊張性頸反射などの反射で運動を引き出すのは、随意運動がない・乏しいステージⅠ〜Ⅱの手法である。正しくは、上肢Ⅲでは共同運動から抜け出す分離運動を促す。
2. 立位時は麻痺側下肢に荷重を促す。
✅ 正しい(=正答)。下肢Ⅳでは麻痺側下肢で体重を支えられる。非麻痺側に頼る立位を続けると麻痺側の支持性が育たないため、麻痺側への荷重を練習する。
3. 長下肢装具使用による歩行訓練を行う。
❌ 誤り。長下肢装具は膝を支えられない重度の下肢麻痺の時期に用いる。正しくは、膝の随意的な制御ができ始める下肢Ⅳでは、短下肢装具や装具なしでの歩行訓練が中心となる。
4. 麻痺側上肢では重錘を用いた反復運動を行う。
❌ 誤り。共同運動が最も強い上肢Ⅲで重い負荷をかけると、努力で共同運動と筋緊張が強まりやすい。正しくは、共同運動から分離した運動を引き出す練習を行う。
5. 非麻痺側上肢を拘束し麻痺側を強制的に使用させる。
❌ 誤り。CI療法は、手関節と手指の自動伸展がある程度できる人が対象である。正しくは、手指Ⅲ(集団屈曲はできるが随意的に伸ばせない)では適応にならない。

【試験対策ポイント】

ステージ状態
Ⅰ〜Ⅱ随意運動なし〜わずか(連合反応・反射を利用)
Ⅲ共同運動が最も強い(手指は集団屈曲のみ)
Ⅳ共同運動から一部分離
Ⅴ〜Ⅵ分離運動が進む〜ほぼ正常
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ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、作業療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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