第57回 作業療法士国家試験 午後 第36問
身体障害作業療法第57回午後
第57回 作業療法士国家試験 午後 第36問(身体障害作業療法)の正答は 3 です。がんの痛みは持続するため、痛くなってから飲むのではなく、効果が切れる前に時刻を決めて規則正しく鎮痛薬を使う(WHO方式がん疼痛治療法の原則)。
問題
がんのリハビリテーションの緩和期の対応で正しいのはどれか。
- 1. 余命延長が目的である。
- 2. 骨転移があれば安静臥床とする。
- 3. 鎮痛薬は時刻を決めて規則的に使用する。 ✓
- 4. 余命3か月未満と診断された後開始する。
- 5. PS(Performance Status)4では運動中止とする。
正答:3番
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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 62.5%参考値
16人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:3番 — 鎮痛薬は時刻を決めて規則的に使用する。
がんの痛みは持続するため、痛くなってから飲むのではなく、効果が切れる前に時刻を決めて規則正しく鎮痛薬を使う(WHO方式がん疼痛治療法の原則)。緩和期のリハビリテーションは、余命ではなくQOLと症状の緩和を目標にする。
【各選択肢の解説】
1. 余命延長が目的である。
❌ 誤り。正しくは、緩和期の目的は痛みなどの症状の緩和、できるADLの維持、本人と家族のQOLの向上である。
❌ 誤り。正しくは、緩和期の目的は痛みなどの症状の緩和、できるADLの維持、本人と家族のQOLの向上である。
2. 骨転移があれば安静臥床とする。
❌ 誤り。一律の安静臥床は廃用を進め、ADLとQOLを下げる。正しくは、病的骨折や麻痺のリスクを評価し、負荷のかけ方・動作方法・装具を工夫したうえで離床や活動を続ける。
❌ 誤り。一律の安静臥床は廃用を進め、ADLとQOLを下げる。正しくは、病的骨折や麻痺のリスクを評価し、負荷のかけ方・動作方法・装具を工夫したうえで離床や活動を続ける。
3. 鎮痛薬は時刻を決めて規則的に使用する。
✅ 正しい(=正答)。血中濃度を保って痛みの出ない状態を続けるため、時刻を決めて定期的に投与し、突出した痛みには追加の頓用(レスキュー)で対応する。
✅ 正しい(=正答)。血中濃度を保って痛みの出ない状態を続けるため、時刻を決めて定期的に投与し、突出した痛みには追加の頓用(レスキュー)で対応する。
4. 余命3か月未満と診断された後開始する。
❌ 誤り。余命で開始時期を区切る決まりはない。正しくは、がんのリハビリテーションは診断後の早い時期から病期に応じて行い、緩和期には症状と全身状態に合わせて行う。
❌ 誤り。余命で開始時期を区切る決まりはない。正しくは、がんのリハビリテーションは診断後の早い時期から病期に応じて行い、緩和期には症状と全身状態に合わせて行う。
5. PS(Performance Status)4では運動中止とする。
❌ 誤り。PS4(終日臥床・全介助)でも、ポジショニング、関節可動域の維持、リラクセーション、呼吸の介助などで苦痛を和らげる。正しくは、状態に合わせて内容を変えてかかわりを続ける。
❌ 誤り。PS4(終日臥床・全介助)でも、ポジショニング、関節可動域の維持、リラクセーション、呼吸の介助などで苦痛を和らげる。正しくは、状態に合わせて内容を変えてかかわりを続ける。
【試験対策ポイント】
- がんのリハビリテーションの病期:予防的・回復的・維持的・緩和的(Dietzの分類)
- 緩和期の目標=QOL・症状緩和・介護負担の軽減
- 鎮痛薬:経口で・時刻を決めて規則正しく・個別の量で(WHO方式がん疼痛治療法)
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