OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第57回 作業療法士国家試験 午後 第44問

精神障害作業療法第57回午後

第57回 作業療法士国家試験 午後 第44問(精神障害作業療法)の正答は 2 です。統合失調症の回復過程では、急性期は陽性症状(幻覚・妄想)が前景に出ており、エネルギーを消耗しやすい状態です。

問題
統合失調症の回復過程の急性期における作業療法として適切なのはどれか。
  1. 1. 身体感覚の獲得
  2. 2. 現実への移行の準備
  3. 3. 身辺処理能力の回復
  4. 4. 生活管理能力の改善
  5. 5. 対人交流技能の改善

正答:2番

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解説
■ 正答:2番 — 現実への移行の準備

統合失調症の回復過程では、急性期は陽性症状(幻覚・妄想)が前景に出ており、エネルギーを消耗しやすい状態です。作業療法における急性期の役割は、現実場面への再適応の準備(現実検討力の回復・見当識の維持)を支援することです。


【各選択肢の解説】

1. 身体感覚の獲得
❌ 誤り。身体感覚の獲得は急性期よりも、長期入院や慢性期後の回復段階に適したアプローチです。
2. 現実への移行の準備
✅ 正しい。急性期の作業療法では、現実検討能力の維持・見当識の保持・安全な環境下での活動参加(現実場面への準備)が主な目標です。
3. 身辺処理能力の回復
❌ 誤り。身辺処理(ADL)の回復は、急性期後の亜急性期〜回復期に取り組む目標です。
4. 生活管理能力の改善
❌ 誤り。生活管理(服薬・金銭管理・生活リズム)は回復期〜社会復帰期の目標です。
5. 対人交流技能の改善
❌ 誤り。SSTなどによる対人技能訓練は回復期以降に行います。急性期では集団参加自体が困難な場合もあります。

【試験対策ポイント】

回復過程OTの目標
急性期現実への移行準備・安全な環境提供
亜急性期身辺処理・生活リズムの回復
回復期生活管理・SST・集団活動
社会復帰期就労支援・地域生活訓練

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、作業療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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