OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第57回 作業療法士国家試験 午後 第77問

臨床医学第57回午後

第57回 作業療法士国家試験 午後 第77問(臨床医学)の正答は 1 です。肺活量(VC)は最大吸気後の最大呼気量であり、呼吸筋(特に吸気筋・呼気筋)の筋力が低下すると十分な換気が行えず、肺活量が低下します(制限性換気障害)。

問題
呼吸機能検査について正しいのはどれか。
  1. 1. 呼吸筋力の低下で肺活量は低下する。
  2. 2. 気道抵抗が増加すると1秒率は上昇する。
  3. 3. 肺拡散能の低下では最大呼気流量は低下する。
  4. 4. 肺コンプライアンスが低下すると機能的残気量は増加する。
  5. 5. 換気血流比不均等では肺胞気-動脈血酸素分圧較差が低下する。

正答:1番

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解説
■ 正答:1番 — 呼吸筋力の低下で肺活量は低下する。

肺活量(VC)は最大吸気後の最大呼気量であり、呼吸筋(特に吸気筋・呼気筋)の筋力が低下すると十分な換気が行えず、肺活量が低下します(制限性換気障害)。


【各選択肢の解説】

1. 呼吸筋力の低下で肺活量は低下する。
✅ 正しい。神経筋疾患・脊髄損傷などで呼吸筋力が低下すると、肺活量が減少(制限性換気障害)します。
2. 気道抵抗が増加すると1秒率は上昇する。
❌ 誤り。気道抵抗増加(COPD・喘息)では1秒量が低下し、1秒率(FEV1/FVC)は低下します(閉塞性換気障害)。
3. 肺拡散能の低下では最大呼気流量は低下する。
❌ 誤り。肺拡散能(DLCO)はガス交換能力の指標であり、最大呼気流量(PEF)とは別の指標です。拡散能低下でPEFが低下するわけではありません。
4. 肺コンプライアンスが低下すると機能的残気量は増加する。
❌ 誤り。肺コンプライアンス低下(肺線維症など)では肺が硬くなり、機能的残気量(FRC)は低下します。FRCが増加するのはCOPD(肺の弾性収縮力低下)です。
5. 換気血流比不均等では肺胞気-動脈血酸素分圧較差が低下する。
❌ 誤り。換気血流比(V̇/Q̇)不均等では、ガス交換効率が低下してA-aDO₂(肺胞気-動脈血酸素分圧較差)が増大します。

【試験対策ポイント】

障害パターン特徴代表疾患
閉塞性1秒率低下・FRC増大COPD・喘息
制限性肺活量低下・1秒率正常〜増加肺線維症・神経筋疾患
  • 呼吸筋力低下→制限性換気障害→肺活量低下

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、作業療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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