OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第57回 作業療法士国家試験 午後 第86問

臨床医学第57回午後

第57回 作業療法士国家試験 午後 第86問(臨床医学)の正答は 4 です。高齢者の大腿骨近位部骨折は、骨粗鬆症を基盤に、立った高さからの転倒で起こることが多い。

問題
高齢者の大腿骨近位部骨折について正しいのはどれか。
  1. 1. 男性に多い。
  2. 2. 骨転位は稀である。
  3. 3. 骨頭壊死は生じない。
  4. 4. 認知症は危険因子である。 ✓
  5. 5. 発生原因は交通事故が最も多い。

正答:4番

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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)

初回正答率 75%参考値

20人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:4番 — 認知症は危険因子である。

高齢者の大腿骨近位部骨折は、骨粗鬆症を基盤に、立った高さからの転倒で起こることが多い。認知症は注意力・判断力の低下などで転倒を増やすため、骨折の危険因子となる。


【各選択肢の解説】

1. 男性に多い。
❌ 誤り。骨粗鬆症は閉経後の女性に多い。正しくは女性に多い。
2. 骨転位は稀である。
❌ 誤り。転位のない骨折もあるが、まれではない。正しくは転位を伴う骨折も多く、頸部骨折ではGarden分類のstage Ⅲ・Ⅳ(転位型)として、人工骨頭置換術などの適応になる。
3. 骨頭壊死は生じない。
❌ 誤り。頸部骨折は関節包内の骨折で、骨頭へ向かう血管が断たれやすい。正しくは、頸部骨折では骨頭壊死や偽関節が生じうる(転子部骨折では起こりにくい)。
4. 認知症は危険因子である。
✅ 正しい。認知症では注意・判断・歩行の安定性が低下して転倒が増えるため、骨折の危険が高まる。術後もせん妄やリハビリテーションの進みにくさが問題になる。
5. 発生原因は交通事故が最も多い。
❌ 誤り。交通事故などの強い外力による骨折は若年者に多い。正しくは、高齢者では転倒が最も多い原因である。

【試験対策ポイント】

項目頸部骨折転子部骨折
関節包内(関節包内骨折)外(関節包外骨折)
骨頭壊死・偽関節起こりうる起こりにくい
骨癒合得にくい得やすい
  • 危険因子:高齢・女性・骨粗鬆症・転倒歴・認知症など
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