第57回 作業療法士国家試験 午後 第86問
臨床医学第57回午後
高齢者の大腿骨近位部骨折について正しいのはどれか。
1. 男性に多い。
2. 骨転位は稀である。
3. 骨頭壊死は生じない。
4. 認知症は危険因子である。
5. 発生原因は交通事故が最も多い。
- 1. 男性に多い。
- 2. 骨転位は稀である。
- 3. 骨頭壊死は生じない。
- 4. 認知症は危険因子である。 ✓
- 5. 発生原因は交通事故が最も多い。
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 認知症は危険因子である。
高齢者の大腿骨近位部骨折は、認知症による転倒リスク増加、バランス障害、判断力低下により発生しやすくなります。認知症患者は転倒予防能力が低下するため、重要な危険因子です。
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【各選択肢の解説】
1. 男性に多い。
❌ 誤り。高齢者の大腿骨近位部骨折は女性に圧倒的に多いです。骨粗鬆症の有病率が女性で高いことが主な原因です。
2. 骨転位は稀である。
❌ 誤り。大腿骨近位部骨折は転位を伴うことが多く、特に転子間骨折では転位が顕著です。転位は骨折型や受傷機転により異なります。
3. 骨頭壊死は生じない。
❌ 誤り。特に大腿骨頸部骨折(特に内側骨折)では、骨頭への血流遮断により骨頭壊死が生じる可能性があります。重大な合併症です。
4. 認知症は危険因子である。
✅ 正しい。認知症患者は転倒リスクが高く、骨粗鬆症の治療遵守率も低いため、大腿骨近位部骨折の重要な危険因子です。
5. 発生原因は交通事故が最も多い。
❌ 誤り。高齢者の大腿骨近位部骨折の主原因は日常生活での転倒(転落)です。交通事故は若年者骨折の主原因であり、高齢者では極めて稀です。
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【試験対策ポイント】
• 高齢者大腿骨近位部骨折は女性が男性の2~3倍(骨粗鬆症関連)
• 骨頭壊死は頸部内側骨折で生じやすい(血流遮断による)
• 危険因子:骨粗鬆症、認知症、視覚障害、筋力低下、転倒歴