第57回 作業療法士国家試験 午後 第88問
臨床医学第57回午後
二分脊椎で正しいのはどれか。
1. 髄膜瘤は神経障害を伴う。
2. 脊髄係留症候群の好発年齢は2~3歳である。
3. 脊髄係留症候群は上肢の感覚障害を伴う。
4. 脊髄髄膜瘤では Chiari 奇形の合併は稀である。
5. 脊髄髄膜瘤では水頭症を合併する。
- 1. 髄膜瘤は神経障害を伴う。
- 2. 脊髄係留症候群の好発年齢は2~3歳である。
- 3. 脊髄係留症候群は上肢の感覚障害を伴う。
- 4. 脊髄髄膜瘤では Chiari 奇形の合併は稀である。
- 5. 脊髄髄膜瘤では水頭症を合併する。 ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — 脊髄髄膜瘤では水頭症を合併する。
脊髄髄膜瘤は二分脊椎の最も重症型であり、脳脊髄液の流動障害によりChiari奇形と水頭症を高頻度で合併します。これらの合併症管理が予後に大きく影響するため、臨床上極めて重要です。
---
【各選択肢の解説】
1. 髄膜瘤は神経障害を伴う。
❌ 誤り。髄膜瘤(単純髄膜瘤)は脳脊髄液と結合組織のみの脱出であり、神経組織を含まないため神経障害を伴いません。脊髄髄膜瘤と異なります。
2. 脊髄係留症候群の好発年齢は2~3歳である。
❌ 誤り。脊髄係留症候群の好発年齢は学童期から思春期(6~15歳)です。成長に伴い症状が顕在化します。
3. 脊髄係留症候群は上肢の感覚障害を伴う。
❌ 誤り。脊髄係留症候群の症状は下肢の筋力低下・感覚障害、膀胱直腸障害、下肢変形が中心であり、上肢障害は伴いません。
4. 脊髄髄膜瘤ではChiari奇形の合併は稀である。
❌ 誤り。脊髄髄膜瘤ではChiari奇形の合併率は約80~90%と高率です。脳脊髄液の流動障害が原因です。
5. 脊髄髄膜瘤では水頭症を合併する。
✅ 正しい。脊髄髄膜瘤では脳脊髄液の流動障害により水頭症を高頻度で合併し、適切な管理が必要です。
---
【試験対策ポイント】
• 髄膜瘤(神経組織なし)vs 脊髄髄膜瘤(神経組織含む)の区別
• 脊髄髄膜瘤の合併症:Chiari奇形(80~90%)、水頭症(70~90%)、脊髄係留症候群
• 脊髄係留症候群の好発年齢は学童期~思春期、下肢症状が中心