OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第58回 作業療法士国家試験 午前 第4問

作業療法評価学第58回午前

第58回 作業療法士国家試験 午前 第4問(作業療法評価学)の正答は 3 です。胸郭出口症候群(TOS)の検査では、神経・血管の圧迫部位に応じた複数のテストが存在する。

問題
胸郭出口症候群の検査法における手技とテスト名の組合せで正しいのはどれか。
第58回午前第4問 図
  1. 1. ① ── Morley テスト
  2. 2. ② ── Attention テスト
  3. 3. ③ ── Allen テスト
  4. 4. ④ ── Adson テスト
  5. 5. ⑤ ── Wright テスト

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — ③ ── Allen テスト

胸郭出口症候群(TOS)の検査では、神経・血管の圧迫部位に応じた複数のテストが存在する。図③は、肩関節を外転・外旋させた状態で肘屈曲位をとり、前腕の回外を確認するか橈骨動脈の拍動を確認する体位であり、これはAllenテスト(別名:Hyperabduction test / Wright変法)の肢位に相当する。TOSの各テストを図の肢位から正確に同定できるかが本問のポイントである。



【各選択肢の解説】

1. ① ── Morley テスト
❌ 誤り。図①は肩関節中間位・肘伸展位での上肢後方牽引様の体位に見える。Morleyテストは鎖骨上窩(腕神経叢)を指圧して疼痛・放散痛を誘発するテストであり、図の肢位と一致しない。
2. ② ── Attention テスト
❌ 誤り。「Attention テスト」はTOS検査として標準的な名称ではない。図②は頭部圧迫・頸椎ストレスに関連する体位である。TOSのテストに「Attentionテスト」は含まれない。
3. ③ ── Allen テスト
✅ 正しい。図③は肩関節外転・外旋・肘屈曲位をとり、橈骨動脈の拍動消失や症状再現を確認する体位であり、AllenテストまたはWrightテスト(過外転テスト)として知られる。AllenテストはTOS検査の一つである。
4. ④ ── Adson テスト
❌ 誤り。Adsonテストは頸部を患側に回旋・伸展し深吸気して橈骨動脈の消失を確認するテストであり、図④(座位での頭部後屈)はAdsonとは異なる。
5. ⑤ ── Wright テスト
❌ 誤り。Wrightテスト(過外転テスト)は③の肢位に近い。⑤は肩関節下制・後退様の体位で別のテストに対応する。


【試験対策ポイント】

テスト名肢位・手技確認事項
Adsonテスト頸部患側回旋・伸展+深吸気橈骨動脈拍動消失
Wrightテスト肩外転・外旋(過外転)橈骨動脈消失・症状再現
Allenテスト肩外転外旋・肘屈曲橈骨動脈拍動・症状
Roos テスト両肩外転90°挙上・手開閉繰り返し疲労感・しびれ再現
Morleyテスト鎖骨上窩を指圧放散痛・圧痛
  • TOSのテストは「どこを圧迫するか(斜角筋三角・肋鎖間隙・小胸筋下)」と対応させて覚える。
✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、作業療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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