OTカコモン — 作業療法士国家試験 過去問・解説

第58回 作業療法士国家試験 午前 第15問

精神障害作業療法第58回午前
19歳の女性。大学生。1か月前から通学途中の電車の中で突然、強い不快感を覚え、大量の汗をかき、呼吸困難となり、このままでは死んでしまうのではないかと恐怖心を抱くようになった。次第に電車に乗れなくなり、通学ができなくなった。母親と精神科クリニックを受診して、外来作業療法が処方された。この患者の発作時に予想される症状はどれか。2つ選べ。 1. 健忘 2. 昏迷 3. 振戦 4. せん妄 5. 動悸
  1. 1. 健忘
  2. 2. 昏迷
  3. 3. 振戦 ✓
  4. 4. せん妄
  5. 5. 動悸 ✓

正答:3・5番

解説
■ 正答:3番と5番 — 振戦と動悸 この患者はパニック障害と診断されており、発作時には自律神経系の過剰反応により、振戦(筋肉の震え)と動悸(心拍数の増加や心臓の鼓動を感じる症状)が特徴的に出現します。 --- 【各選択肢の解説】 1. 健忘 ❌ 誤り。パニック発作では意識は清明に保たれており、発作中の記憶が失われることはありません。 2. 昏迷 ❌ 誤り。昏迷は意識水準の低下を示す症状であり、パニック発作では意識は明確です。 3. 振戦 ✅ 正しい。パニック発作時の過剰な交感神経刺激により、筋肉の不随意な震えが生じます。 4. せん妄 ❌ 誤り。せん妄は急性脳器質性障害で見られる意識混濁と思考混乱ですが、パニック発作では意識は保たれています。 5. 動悸 ✅ 正しい。パニック発作時の交感神経の過剰興奮により、心拍数増加や心臓の鼓動の自覚が顕著に生じます。 --- 【試験対策ポイント】 • パニック障害の発作症状:動悸、息切れ、振戦、発汗、胸痛、めまい • 意識水準は保たれている点が重要(昏迷やせん妄との鑑別) • 交感神経系の過剰反応が病態の中核
関連

▶ 第58回 全問一覧

▶ 精神障害作業療法 の過去問一覧