OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第58回 作業療法士国家試験 午前 第38問

老年期作業療法第58回午前

第58回 作業療法士国家試験 午前 第38問(老年期作業療法)の正答は 4 です。Hoehn & YahrステージⅢはバランス障害が出現するが、なお自立生活が可能な段階。

問題
Hoehn & Yahr の重症度分類ステージⅢの Parkinson 病への作業療法で最も適切なのはどれか。
  1. 1. 車椅子操作
  2. 2. 万能カフの導入
  3. 3. 音声入力によるパソコン操作
  4. 4. 棒体操による頸部体幹伸展運動
  5. 5. 机上での細かいビーズを用いた手芸

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — 棒体操による頸部体幹伸展運動

Hoehn & YahrステージⅢはバランス障害が出現するが、なお自立生活が可能な段階。この時期には姿勢筋緊張低下・前屈み姿勢・体幹の柔軟性低下が問題となるため、棒体操など体幹・頸部の伸展運動が適切な介入である。


【各選択肢の解説】

1. 車椅子操作
❌ 誤り。車椅子が必要となるのはステージⅣ〜Ⅴであり、ステージⅢでは歩行可能(一人での生活可能)のため時期尚早。
2. 万能カフの導入
❌ 誤り。万能カフは手指筋力が著しく低下した場合(頸髄損傷・進行期ALS等)に用いる自助具であり、パーキンソン病ステージⅢには通常適応しない。
3. 音声入力によるパソコン操作
❌ 誤り。音声入力が必要となるのはさらに進行した状態(上肢機能の著しい低下)の場合であり、ステージⅢには適応過剰。
4. 棒体操による頸部体幹伸展運動
✅ 正しい。パーキンソン病の前屈み姿勢(屈曲拘縮)・胸郭硬化に対し、棒体操を用いた頸部・体幹の伸展運動は姿勢改善・転倒予防・呼吸機能維持に有効であり、ステージⅢに適したアプローチ。
5. 机上での細かいビーズを用いた手芸
❌ 誤り。ビーズのような微細作業はステージⅢでの振戦・運動緩慢では困難であり、意欲低下を招く可能性がある。巧緻性訓練は早期(ステージⅠ〜Ⅱ)に適している。

【試験対策ポイント】

Hoehn & Yahrステージ別OT目標:Ⅰ〜Ⅱ→微細運動・筋力維持Ⅲ→バランス・姿勢改善(棒体操・体幹伸展)・転倒予防Ⅳ→ADL介助・環境整備Ⅴ→褥瘡予防・ポジショニング・コミュニケーション支援。ステージⅢは「バランス障害あり・自立生活可能」が定義。

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、作業療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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