第58回 作業療法士国家試験 午前 第43問
発達障害作業療法第58回午前
自閉症スペクトラム障害にみられる行動の特徴として最も適切なのはどれか。
1. 冗談が通じない。
2. ケアレスミスが多い。
3. 語の途中で区切って読む。
4. 突発的にまばたきを繰り返す。
5. 家ではよく話すが学校では全く話さない。
- 1. 冗談が通じない。 ✓
- 2. ケアレスミスが多い。
- 3. 語の途中で区切って読む。
- 4. 突発的にまばたきを繰り返す。
- 5. 家ではよく話すが学校では全く話さない。
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — 冗談が通じない。
自閉症スペクトラム障害(ASD)の中核的特徴は「社会的コミュニケーションの困難」と「限定的・反復的な行動パターン」です。冗談が通じないのは、暗喩や皮肉などの抽象的な言語理解や相手の意図を読み取る能力の困難を反映しており、ASDの典型的な特徴です。
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【各選択肢の解説】
1. 冗談が通じない。
✅ 正しい。ASDでは字義的解釈の傾向があり、暗喩・皮肉・冗談といった社会的文脈に依存した言語理解が困難です。これはASDの診断基準にも含まれる社会的コミュニケーション障害の典型例です。
2. ケアレスミスが多い。
❌ 誤り。注意不足による過誤はADHD(注意欠如・多動性障害)の特徴であり、ASDの主要な行動特徴ではありません。
3. 語の途中で区切って読む。
❌ 誤り。音読上の不適切な区切りは学習障害や音韻処理障害に関連しており、ASDの典型的特徴ではありません。
4. 突発的にまばたきを繰り返す。
❌ 誤り。まばたき増加はチック障害(神経発達障害の別カテゴリー)の特徴です。ASDと誤認しやすいですが異なる疾患です。
5. 家ではよく話すが学校では全く話さない。
❌ 誤り。これは選択的緘黙症の典型的特徴です。環境依存的な発話パターンはASDの主要特徴ではありません。
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【試験対策ポイント】
- ASDの中核特徴:社会的コミュニケーション困難&限定的・反復的行動パターン
- 字義的解釈傾向:暗喩・冗談・皮肉の理解困難
- 他障害との鑑別:ADHD(過誤)、チック障害(反復運動)、選択的緘黙症(環境依存的沈黙)