第58回 作業療法士国家試験 午前 第47問
精神障害作業療法第58回午前
第58回 作業療法士国家試験 午前 第47問(精神障害作業療法)の正答は 4 です。境界性パーソナリティ障害への作業療法の基本:
問題
自傷や社会的問題行動が絶えない境界性パーソナリティ障害の患者に対する作業療法士の対応として適切でないのはどれか。
- 1. 適宜治療目標を確認する。
- 2. 患者の治療への主体的参加を促す。
- 3. 疾患に伴う問題を率直に説明する。
- 4. 治療関係で生じる転移を利用する。 ✓
- 5. 薬物療法も含めた統合的治療を検討する。
正答:4番
次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。答えはアプリの学習記録に残ります(登録不要) — 弱点分析・成績グラフはアプリで
この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 46.2%参考値
26人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:4番 — 治療関係で生じる転移を利用する。
否定設問。境界性パーソナリティ障害では、治療者を理想化したかと思うとこき下ろすなど、強く揺れ動く感情(転移)が治療者に向けられやすい。作業療法士がこれを治療に利用すると関係が不安定になり、行動化を招きやすい。
【各選択肢の解説】
1. 適宜治療目標を確認する。
✅ 正しい。目標をそのつど確認し共有することで、治療の枠組みが一貫し、感情に流されずに何に取り組むかを患者と治療者が見失わずにすむ。
✅ 正しい。目標をそのつど確認し共有することで、治療の枠組みが一貫し、感情に流されずに何に取り組むかを患者と治療者が見失わずにすむ。
2. 患者の治療への主体的参加を促す。
✅ 正しい。治療者に依存したり責任を委ねたりしやすいため、自分の問題として治療に参加するよう促すことが回復につながる。
✅ 正しい。治療者に依存したり責任を委ねたりしやすいため、自分の問題として治療に参加するよう促すことが回復につながる。
3. 疾患に伴う問題を率直に説明する。
✅ 正しい。曖昧な対応は誤解や操作の余地を生む。問題となる行動や疾患の特徴を率直に伝えることで、一貫した枠組みのもとで関われる。
✅ 正しい。曖昧な対応は誤解や操作の余地を生む。問題となる行動や疾患の特徴を率直に伝えることで、一貫した枠組みのもとで関われる。
4. 治療関係で生じる転移を利用する。(=正答)
❌ 誤り。転移を扱うのは精神分析的精神療法の技法で、作業療法の場で利用すると依存や攻撃が強まり関係が崩れやすい。正しくは、転移に巻き込まれないよう一定の距離と治療の枠(約束事・限界設定)を保ち、スタッフ間で対応をそろえて一貫して関わる。
❌ 誤り。転移を扱うのは精神分析的精神療法の技法で、作業療法の場で利用すると依存や攻撃が強まり関係が崩れやすい。正しくは、転移に巻き込まれないよう一定の距離と治療の枠(約束事・限界設定)を保ち、スタッフ間で対応をそろえて一貫して関わる。
5. 薬物療法も含めた統合的治療を検討する。
✅ 正しい。治療の中心は精神療法だが、衝動性や気分の不安定さなどの症状に応じて薬物療法を補助的に組み合わせ、多職種で統合的に支援する。
✅ 正しい。治療の中心は精神療法だが、衝動性や気分の不安定さなどの症状に応じて薬物療法を補助的に組み合わせ、多職種で統合的に支援する。
【試験対策ポイント】
境界性パーソナリティ障害への作業療法の基本:
- 治療の枠(約束事・限界設定)を明確にし、一貫して守る
- 適度な距離を保ち、転移に巻き込まれない(利用しない)
- スタッフ間で対応をそろえる
- 主体的な参加を促し、目標を共有する
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