OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第58回 作業療法士国家試験 午前 第48問

老年期作業療法第58回午前

第58回 作業療法士国家試験 午前 第48問(老年期作業療法)の正答は 5 です。認知症患者の認知機能(見当識・記憶・現実認識)を高めることを直接目的とした介入法はリアリティオリエンテーション(RO)である。

問題
認知症患者の認知機能を高めるための介入法として最も適切なのはどれか。
  1. 1. 回想法
  2. 2. ピアサポート
  3. 3. マインドフルネス
  4. 4. バリデーション療法
  5. 5. リアリティオリエンテーション

正答:5番

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解説
■ 正答:5番 — リアリティオリエンテーション

認知症患者の認知機能(見当識・記憶・現実認識)を高めることを直接目的とした介入法はリアリティオリエンテーション(RO)である。日付・場所・状況などを繰り返し提示・確認することで見当識の維持・改善を図る。


【各選択肢の解説】

1. 回想法
❌ 誤り。回想法は過去の記憶・体験の語りを通じてQOLや感情的安寧を高めることを目的としており、認知機能の向上よりも精神的well-beingの支援が主目的。
2. ピアサポート
❌ 誤り。ピアサポートは同じ体験を持つ当事者同士による相互支援であり、認知機能改善のための介入法ではない。
3. マインドフルネス
❌ 誤り。マインドフルネスは「今この瞬間への意識的な注意」による心理的安定を図る手法であり、認知症の認知機能改善を主目的とするものではない。
4. バリデーション療法
❌ 誤り。バリデーション療法はNaomi Feilが提唱した認知症患者の感情・体験を共感的に受け入れる関わり方であり、認知機能の回復・改善ではなくQOL・感情の安定が目的。
5. リアリティオリエンテーション(RO)
✅ 正しい。ROは「今日は〇年〇月〇日、ここは〇〇病院です」などの現実情報を繰り返し提示することで見当識・認知機能の維持・改善を図る介入法。24時間ROと教室ROがある。

【試験対策ポイント】

認知症への各介入法の目的を整理:RO=認知機能・見当識改善回想法=QOL・感情的安寧バリデーション=感情の受容・安定音楽療法=情緒的活性化。試験では「認知機能向上=RO」、「感情安定=バリデーション・回想法」の区別が最重要。

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、作業療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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