第58回 作業療法士国家試験 午前 第50問
作業療法管理学第58回午前
医療安全対策で適切なのはどれか。
1. 患者が作業療法室内を自由に移動することを認めない。
2. 自傷行為がある患者でも、希望があれば切り絵をさせる。
3. 易怒性のある患者の作業療法は、複数の患者とともに行う。
4. 無断離院のリスクがある対象者の作業療法は、当面1対1で行う。
5. 早期の改善のために、患者が過負荷になっても励まして作業療法を継続する。
- 1. 患者が作業療法室内を自由に移動することを認めない。
- 2. 自傷行為がある患者でも、希望があれば切り絵をさせる。
- 3. 易怒性のある患者の作業療法は、複数の患者とともに行う。
- 4. 無断離院のリスクがある対象者の作業療法は、当面1対1で行う。 ✓
- 5. 早期の改善のために、患者が過負荷になっても励まして作業療法を継続する。
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 無断離院のリスクがある対象者の作業療法は、当面1対1で行う。
無断離院のリスクがある患者は逃亡や安全上の危機が高い状態であり、1対1での密接な見守りにより患者の動向を常に把握でき、危険行動の早期発見と即座の対応が可能になるため、医療安全対策として最も適切である。
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【各選択肢の解説】
1. 患者が作業療法室内を自由に移動することを認めない。
❌ 誤り。患者の自由な移動制限は人権侵害となり、治療関係を損なう。安全確保と患者の自主性を両立させるべき。
2. 自傷行為がある患者でも、希望があれば切り絵をさせる。
❌ 誤り。自傷行為のリスクがある患者に刃物使用の活動を提供することは医療安全上の過失。患者の希望だけでは判断できない。
3. 易怒性のある患者の作業療法は、複数の患者とともに行う。
❌ 誤り。易怒性のある患者を複数患者との集団療法に入れることは、対人関係トラブルや暴力行為を招くリスクが高い。個別または慎重な選別が必要。
4. 無断離院のリスクがある対象者の作業療法は、当面1対1で行う。
✅ 正しい。1対1での直接的な見守りにより、患者の状態変化や危険行動を常時監視でき、即座の対応が可能で医療安全を確保できる。
5. 早期の改善のために、患者が過負荷になっても励まして作業療法を継続する。
❌ 誤り。患者への過負荷は症状悪化や二次的な問題を引き起こす。段階的で無理のない計画が医療安全の基本原則。
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【試験対策ポイント】
- 無断離院リスク患者=1対1での見守り(安全確保の基本)
- 自傷行為患者への危険物提供は医療安全上の禁忌
- 患者の希望だけでなくリスク評価に基づいた判断が重要