OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第58回 作業療法士国家試験 午後 第6問

発達障害作業療法第58回午後

第58回 作業療法士国家試験 午後 第6問(発達障害作業療法)の正答は 4 です。手指動作の発達は、粗大把握から精密把握へと進む。

問題
手指動作の発達で最も難易度が高いのはどれか。
第58回午後第6問 図
  1. 1. 図1
  2. 2. 図2
  3. 3. 図3
  4. 4. 図4
  5. 5. 図5

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — 図4

手指動作の発達は、粗大把握から精密把握へと進む。図の各把握パターンを発達順に検討すると、図4は示指(人差し指)と中指の間に小球を挟む「鉗子把握」に近い側面把握であり、これは最も発達した精密な把握パターンの一つである。



【各選択肢の解説】

1. 図1
❌(比較的難易度低)。図1は手全体で物を包む「手掌把握(全手把握)」に相当し、発達早期(6か月前後)に出現する粗大把握である。
2. 図2
❌(中程度)。図2は指の腹を使った「三指つまみ(三点把握)」様の把握であり、10か月前後に出現する。図1よりは発達的に進んでいる。
3. 図3
❌(中程度)。図3は母指球を使った「母指側方把握」または「掌握」であり、精密度は中程度。
4. 図4
✅ 正しい(最高難易度)。図4は示指と中指の指腹間での側面把握(lateral pinch的)または二指の精密つまみであり、巧緻的な手指分離運動を要する。発達的に最も高度な段階である。
5. 図5
❌(高難易度だが図4より低い)。図5は母指と示指の腹でつまむ「二指つまみ(ピンチ)」に相当し、12か月前後に出現する精密把握であるが、図4の方がより難易度が高い。


【試験対策ポイント】
手指把握発達の順序(おおよその月齢):

段階把握パターン月齢目安
手掌把握手全体で包む4〜6か月
橈側手掌把握母指側で保持6〜7か月
三指つまみ3本指でつまむ8〜10か月
二指つまみ(ピンチ)母指+示指指腹10〜12か月
精密側方把握指腹間の精密把握12か月以降
  • 発達評価では「粗大→精密」「尺側→橈側」「手掌→指先」の方向性を押さえる。
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