OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第58回 作業療法士国家試験 午後 第9問

身体障害作業療法第58回午後

第58回 作業療法士国家試験 午後 第9問(身体障害作業療法)の正答は 2 です。図は心臓リハビリテーションにおける心肺運動負荷試験(CPX)の場面を示している。

問題
68歳の男性。急性心筋梗塞のため14日間入院し、退院後2か月が経過した。心臓リハビリテーションのために実施した検査場面を図に示す。測定項目に含まれないのはどれか。
第58回午後第9問 図
  1. 1. 血圧
  2. 2. 肺活量
  3. 3. 1回換気量
  4. 4. 運動負荷量
  5. 5. 酸素摂取量

正答:2番

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解説
■ 正答:2番 — 肺活量

図は心臓リハビリテーションにおける心肺運動負荷試験(CPX)の場面を示している。患者はマスクを着用してトレッドミルまたはエルゴメーターで運動し、コンピュータに接続された機器で各種パラメータを測定している。CPXで測定される項目は酸素摂取量・二酸化炭素排出量・換気量(1回換気量含む)・心拍数・血圧・運動負荷量であり、肺活量は静的肺機能検査(スパイロメトリー)で測定されるもので、CPXには含まれない。



【各選択肢の解説】

1. 血圧
❌(含まれる)。CPXでは運動中の血圧モニタリングは必須の測定項目である。
2. 肺活量
✅ 含まれない。肺活量はスパイロメトリー(安静時肺機能検査)で測定される静的指標であり、運動負荷試験(CPX)のリアルタイム測定項目には含まれない。
3. 1回換気量
❌(含まれる)。CPXではマスクを介した換気モニタリングにより1回換気量(VT)および換気量(VE)がリアルタイムに測定される。
4. 運動負荷量
❌(含まれる)。トレッドミルの速度・傾斜またはエルゴメーターの負荷(W)が運動負荷量として設定・記録される。
5. 酸素摂取量
❌(含まれる)。CPXの最主要測定項目であり、最高酸素摂取量(peak VO₂)や嫌気性代謝閾値(AT)の算出に使用される。


【試験対策ポイント】
  • CPX(心肺運動負荷試験)の測定項目:酸素摂取量(VO₂)・CO₂排出量(VCO₂)・換気量・1回換気量・心拍数・血圧・運動負荷量・呼吸商(RQ)。
  • 含まれないもの:肺活量・残気量・機能的残気量など静的肺機能検査の指標
  • peak VO₂とATが心臓リハの運動処方に最重要。ATは嫌気性代謝閾値で、安全な運動強度の指標となる。
✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、作業療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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