第58回 作業療法士国家試験 午後 第13問
身体障害作業療法第58回午後
第58回 作業療法士国家試験 午後 第13問(身体障害作業療法)の正答は 5 です。上肢ステージⅢは屈筋共同運動・伸筋共同運動を随意に起こせるが、そのパターンから外れた運動はできない段階である。
問題
63歳の男性。脳出血による左片麻痺。Brunnstrom法ステージは上肢Ⅲ、手指Ⅲ、下肢Ⅳ。上肢の分離運動促通を目的とした自主訓練として最も適切なのはどれか。
- 1. 書字
- 2. 窓ふき
- 3. 紙を割く
- 4. ボールつき
- 5. 棒を垂直に保持 ✓
正答:5番
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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 32%参考値
25人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:5番 — 棒を垂直に保持
上肢ステージⅢは屈筋共同運動・伸筋共同運動を随意に起こせるが、そのパターンから外れた運動はできない段階である。分離運動の促通には、共同運動の要素を組み替えた運動(例:肩の外転と肘の伸展)を、介助なしで安全に繰り返せる課題が向く。図5は座位で麻痺側の上肢を体の横へ伸ばし、床に立てた棒を握って保っている。
【各選択肢の解説】
1. 書字
❌ 誤り。図1は麻痺側の手でペンを持って書いている。書字には手指の細かい分離運動が要り、手指ステージⅢ(全指の同時握り)では行えない。正しくは、手指の分離が進んだ段階(ステージⅤ以上)で行う課題である。
❌ 誤り。図1は麻痺側の手でペンを持って書いている。書字には手指の細かい分離運動が要り、手指ステージⅢ(全指の同時握り)では行えない。正しくは、手指の分離が進んだ段階(ステージⅤ以上)で行う課題である。
2. 窓ふき
❌ 誤り。図2は立位で麻痺側の上肢を頭より高く挙げ、肘を伸ばしてガラスを拭いている。肘伸展位での上肢の頭上への挙上はステージⅤの課題で、Ⅲでは肩をすくめる・体幹を反らすなどの代償が強く出る。正しくは、ステージⅤ程度の課題である。
❌ 誤り。図2は立位で麻痺側の上肢を頭より高く挙げ、肘を伸ばしてガラスを拭いている。肘伸展位での上肢の頭上への挙上はステージⅤの課題で、Ⅲでは肩をすくめる・体幹を反らすなどの代償が強く出る。正しくは、ステージⅤ程度の課題である。
3. 紙を割く
❌ 誤り。図3は両手で新聞紙を持ち、肩を外転させ肘を曲げて左右に引き裂いている。肩外転と肘屈曲の組み合わせは屈筋共同運動の型そのもので、共同運動を強める。正しくは、共同運動から外れた組み合わせの運動を選ぶ。
❌ 誤り。図3は両手で新聞紙を持ち、肩を外転させ肘を曲げて左右に引き裂いている。肩外転と肘屈曲の組み合わせは屈筋共同運動の型そのもので、共同運動を強める。正しくは、共同運動から外れた組み合わせの運動を選ぶ。
4. ボールつき
❌ 誤り。図4は立位で麻痺側の手でボールを繰り返しつく課題で、手関節・手指でボールを押し出す動きと、跳ね返りに合わせるタイミングが要る。正しくは、ステージⅢには難しく、手指・手関節の随意性が高い段階の課題である。
❌ 誤り。図4は立位で麻痺側の手でボールを繰り返しつく課題で、手関節・手指でボールを押し出す動きと、跳ね返りに合わせるタイミングが要る。正しくは、ステージⅢには難しく、手指・手関節の随意性が高い段階の課題である。
5. 棒を垂直に保持
✅ 正しい(=正答)。肩を外転し肘を伸ばした肢位は、屈筋共同運動(肩外転)と伸筋共同運動(肘伸展)の要素を組み合わせた形で、分離運動を促す練習になる。自力で肘伸展のまま側方へ水平挙上するのはステージⅤの動作だが、ここでは床に立てた棒が上肢の重さの一部を支えるため、ステージⅢでも保ちやすく、座位で一人で安全に繰り返せる。
✅ 正しい(=正答)。肩を外転し肘を伸ばした肢位は、屈筋共同運動(肩外転)と伸筋共同運動(肘伸展)の要素を組み合わせた形で、分離運動を促す練習になる。自力で肘伸展のまま側方へ水平挙上するのはステージⅤの動作だが、ここでは床に立てた棒が上肢の重さの一部を支えるため、ステージⅢでも保ちやすく、座位で一人で安全に繰り返せる。
【試験対策ポイント】
| 上肢ステージ | 状態 | 判定の動作の例 |
|---|---|---|
| Ⅲ | 共同運動を随意に起こせる | 共同運動のみ |
| Ⅳ | 共同運動から一部外れる | 手を腰の後ろへ・肘伸展で前方水平挙上・肘90°屈曲位で前腕回内外 |
| Ⅴ | 分離運動が進む | 肘伸展で側方水平挙上・前方挙上で頭上へ・肘伸展位で前腕回内外 |
- 図の灰色は麻痺側。どちらの手で何をしているかを図で確かめてから判断する。
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