OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第58回 作業療法士国家試験 午後 第18問

発達障害作業療法第58回午後

第58回 作業療法士国家試験 午後 第18問(発達障害作業療法)の正答は 3 です。問題文(整理整頓が苦手、忘れ物多い、じっとできない、おせっかい・余計な一言、けんかが絶えない)はADHD(注意欠如多動性障害)の典型像。

問題
8歳の女児。部屋の整理整頓が苦手で物をよくなくす。学校では忘れ物が多く、授業中もじっと座っていることができない。同級生に対しておせっかいであり、余計な一言が多く、けんかが絶えない。学級担任の勧めで、両親に付き添われ精神科を受診し、外来作業療法が開始された。この児に予想される作業療法中の行動の特徴はどれか。
  1. 1. 過呼吸を起こす。
  2. 2. 活動性に日内変動がある。
  3. 3. 順番を待てない。
  4. 4. 長時間手洗いを行う。
  5. 5. 頻回にまばたきをする。

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — 順番を待てない。

問題文(整理整頓が苦手、忘れ物多い、じっとできない、おせっかい・余計な一言、けんかが絶えない)はADHD(注意欠如多動性障害)の典型像。ADHDの衝動性の特徴として、順番を待てない(抑制困難)が作業療法場面でも明確に現れる。


【各選択肢の解説】

1. 過呼吸を起こす。
❌ 誤り。過換気症候群・パニック障害などで見られる。ADHDの特徴的行動ではない。
2. 活動性に日内変動がある。
❌ 誤り。日内変動は双極性障害やうつ病の特徴。ADHDの活動性は状況・興味に依存するが、典型的な日内変動パターンは示さない。
3. 順番を待てない。
✅ 正しい。ADHDの衝動性の代表的な行動特徴。割り込み・他者の邪魔・順番待ちの困難はADHD診断基準にも含まれる。
4. 長時間手洗いを行う。
❌ 誤り。強迫性障害(OCD)の強迫行為(不潔恐怖→洗浄強迫)の特徴。
5. 頻回にまばたきをする。
❌ 誤り。チック症(トゥレット症)の特徴。ADHDとの併存はあるが、ADHDそのものの特徴ではない。

【試験対策ポイント】

ADHD 3中核症状:①不注意(忘れ物・整理苦手)、②多動性(じっとできない)、③衝動性(順番待てない・割り込み)

  • 「衝動性」の行動化 → 順番を待てない、余計な一言、けんかが多いと問題文に反映される
  • ASDとの鑑別:ASDは「場の空気が読めない・こだわり」、ADHDは「衝動的・不注意・多動」
  • チック・OCD・ADHDの併存に注意(別疾患として区別できるようにする)

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、作業療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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