OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第58回 作業療法士国家試験 午後 第34問

老年期作業療法第58回午後

第58回 作業療法士国家試験 午後 第34問(老年期作業療法)の正答は 1 です。高齢者は腎臓・肝臓の働きが落ちて薬が体に残りやすく、さらに多くの薬を併用しがちなため、薬の有害事象が起こりやすく重くなりやすい。

問題
高齢者への薬物療法で正しいのはどれか。
  1. 1. 加齢に伴い有害事象が多くなる。 ✓
  2. 2. 高齢者は有害事象が重症化しない。
  3. 3. 1回投与量が多いほど治療効果が高い。
  4. 4. 服薬歴は現在の身体機能に影響しない。
  5. 5. 服薬数の増加は有害事象の要因にならない。

正答:1番

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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)

初回正答率 88.9%参考値

18人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:1番 — 加齢に伴い有害事象が多くなる。

高齢者は腎臓・肝臓の働きが落ちて薬が体に残りやすく、さらに多くの薬を併用しがちなため、薬の有害事象が起こりやすく重くなりやすい。ほかの選択肢はこの事実を逆向きに書いたものである。


【各選択肢の解説】

1. 加齢に伴い有害事象が多くなる。
✅ 正しい。(=正答)加齢で腎臓からの排泄や肝臓での代謝が落ちると、同じ量でも血中濃度が高く長く保たれ、効きすぎや副作用が出やすくなる。
2. 高齢者は有害事象が重症化しない。
❌ 誤り。高齢者は臓器の予備能が小さく、ふらつき・転倒や意識の混乱などが重い結果につながりやすい。正しくは、高齢者では有害事象が重症化しやすい。
3. 1回投与量が多いほど治療効果が高い。
❌ 誤り。量を増やすと効果より先に有害事象が増えることがあり、高齢者では特に起こりやすい。正しくは、高齢者には少ない量から始め、効果と有害事象をみながら調整する。
4. 服薬歴は現在の身体機能に影響しない。
❌ 誤り。過去や現在の服薬は、ふらつき・筋力低下・認知機能の低下などとして今の身体機能に影響しうる。正しくは、評価では服薬歴を確かめ、身体機能の変化の原因に薬がないかを考える。
5. 服薬数の増加は有害事象の要因にならない。
❌ 誤り。薬の数が増えると、薬どうしの相互作用や飲み間違いが増える。正しくは、服薬数の増加(多剤併用)は有害事象の要因で、高齢者では6剤以上で有害事象が増えると報告されている(日本老年医学会 高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015)。

【試験対策ポイント】

高齢者の変化薬への影響
腎機能・肝機能の低下薬が体に残り、効きすぎる
予備能の低下有害事象が重くなりやすい
多剤併用相互作用・飲み間違いが増える

原則は「少量から始めて、ゆっくり調整」。リハビリテーション中のふらつき・転倒・せん妄では薬の影響も疑う。

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ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、作業療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

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