第58回 作業療法士国家試験 午後 第37問
身体障害作業療法第58回午後
第58回 作業療法士国家試験 午後 第37問(身体障害作業療法)の正答は 2 です。上腕切断術後管理の原則として、創治癒が大前提であり、創がある状態での無理な包帯処置や義手早期装着は感染・治癒遷延のリスクがある。
問題
上腕切断の術後管理で正しいのはどれか。
- 1. 肩関節は外転位に保つ。
- 2. 創がある場合は創傷治癒を優先する。 ✓
- 3. 早期の義手装着は幻肢痛を悪化させる。
- 4. リジッドドレッシング〈rigid dressing〉法は創の観察が可能である。
- 5. ソフトドレッシング〈soft dressing〉法の弾性包帯は先端ほど緩く巻く。
正答:2番
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解説
■ 正答:2番 — 創がある場合は創傷治癒を優先する。
上腕切断術後管理の原則として、創治癒が大前提であり、創がある状態での無理な包帯処置や義手早期装着は感染・治癒遷延のリスクがある。創傷治癒を確認した上で、次の段階(断端形成・義手装着)へ進む。
【各選択肢の解説】
1. 肩関節は外転位に保つ。
❌ 誤り。肩関節は内転位(または中立位)で管理する。外転位での固定は肩外転拘縮につながるため不適切。
❌ 誤り。肩関節は内転位(または中立位)で管理する。外転位での固定は肩外転拘縮につながるため不適切。
2. 創がある場合は創傷治癒を優先する。
✅ 正しい。術後断端管理の前提として創治癒が必要。感染・創離開がある状態での積極的断端形成処置は禁忌に準じる。
✅ 正しい。術後断端管理の前提として創治癒が必要。感染・創離開がある状態での積極的断端形成処置は禁忌に準じる。
3. 早期の義手装着は幻肢痛を悪化させる。
❌ 誤り。早期の義手装着(仮義手の使用)は幻肢痛の軽減に効果があるとされている(体性感覚フィードバックの代償による)。
❌ 誤り。早期の義手装着(仮義手の使用)は幻肢痛の軽減に効果があるとされている(体性感覚フィードバックの代償による)。
4. リジッドドレッシング法は創の観察が可能である。
❌ 誤り。リジッドドレッシング法(硬性包帯法)は石膏等で固定するため創の観察が困難(ソフトドレッシングと逆の特徴)。
❌ 誤り。リジッドドレッシング法(硬性包帯法)は石膏等で固定するため創の観察が困難(ソフトドレッシングと逆の特徴)。
5. ソフトドレッシング法の弾性包帯は先端ほど緩く巻く。
❌ 誤り。弾性包帯は先端(末梢)ほど強く、近位に向かって緩く巻く(遠位から近位へ圧迫を漸減させる)。逆に巻くと末梢のむくみが悪化する。
❌ 誤り。弾性包帯は先端(末梢)ほど強く、近位に向かって緩く巻く(遠位から近位へ圧迫を漸減させる)。逆に巻くと末梢のむくみが悪化する。
【試験対策ポイント】
切断術後断端管理の要点:
- 肩関節:内転・伸展位(外転拘縮予防)
- 創治癒が最優先(創がある場合は積極処置しない)
- 義手早期装着:幻肢痛の軽減に有効
- リジッドドレッシング:硬性 → 創観察不可、断端形成・浮腫管理は優れる
- 弾性包帯:末梢強・近位弱(遠心性に圧迫を漸減)
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