第58回 作業療法士国家試験 午後 第38問
臨床医学第58回午後
誤嚥性肺炎への対応で正しいのはどれか。
1. 食事直後に臥位で休憩させる。
2. 酸素投与中はベッド上安静にする。
3. 絶飲食中に口腔ケアは不要である。
4. 就寝時にベッドの頭位を軽度挙上する。
5. 総エネルギー必要量は肺炎の重症度から算出する。
- 1. 食事直後に臥位で休憩させる。
- 2. 酸素投与中はベッド上安静にする。
- 3. 絶飲食中に口腔ケアは不要である。
- 4. 就寝時にベッドの頭位を軽度挙上する。 ✓
- 5. 総エネルギー必要量は肺炎の重症度から算出する。
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 就寝時にベッドの頭位を軽度挙上する。
誤嚥性肺炎の予防・対応では、誤嚥リスクを低減するため頭位挙上が重要です。就寝時の半座位~30度程度の頭位挙上は、胃内容物の逆流や咽頭への流入を防ぎ、誤嚥予防に効果的です。
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【各選択肢の解説】
1. 食事直後に臥位で休憩させる。
❌ 誤り。食事直後の臥位は誤嚥リスクを高めます。食事後30分~1時間は坐位で静止することが推奨されます。
2. 酸素投与中はベッド上安静にする。
❌ 誤り。酸素投与中でも患者の全身状態が許せば段階的な活動を促すべきです。過度な安静は肺機能低下やADL低下につながります。
3. 絶飲食中に口腔ケアは不要である。
❌ 誤り。むしろ絶飲食中こそ口腔ケアが重要です。口腔内細菌が唾液とともに誤嚥され肺炎を起こすため、毎日の口腔ケアは必須です。
4. 就寝時にベッドの頭位を軽度挙上する。
✅ 正しい。30度程度の頭位挙上により重力の利を活用し、逆流物の誤嚥を防止できます。
5. 総エネルギー必要量は肺炎の重症度から算出する。
❌ 誤り。エネルギー必要量は基礎代謝量に活動係数と侵襲係数を乗じて算出します。重症度のみでは不十分です。
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【試験対策ポイント】
- 誤嚥予防は「頭位挙上30度」が鉄則
- 食後1時間は坐位保持が原則
- 口腔ケアは誤嚥性肺炎予防の基本対策