OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第58回 作業療法士国家試験 午後 第46問

精神障害作業療法第58回午後

第58回 作業療法士国家試験 午後 第46問(精神障害作業療法)の正答は 1・4 です。解離性障害の初期作業療法では、まず安心・信頼できる関係(支持的態度)を構築し、徐々に適応的な行動パターンの形成(新しい対処行動の習得)を目指すことが原則。

問題
解離性障害に対する初期の作業療法で適切なのはどれか。2つ選べ。
  1. 1. 支持的態度で接する。
  2. 2. 治療的退行を促進する。
  3. 3. 患者の要求通りに作業を進める。
  4. 4. 新しい行動パターンの形成を促す。
  5. 5. 解離症状は心理的葛藤とは無関係であると説明する。

正答:1・4番

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解説
■ 正答:1番・4番(複数正答)

> ⚠️ この問題は1番と4番が正答として処理されています。

■ 正答:1番・4番 — 支持的態度で接する / 新しい行動パターンの形成を促す

解離性障害の初期作業療法では、まず安心・信頼できる関係(支持的態度)を構築し、徐々に適応的な行動パターンの形成(新しい対処行動の習得)を目指すことが原則。


【各選択肢の解説】

1. 支持的態度で接する。
✅ 正しい。解離性障害の初期対応として、批判せず受容的・支持的態度で安心できる治療的関係を築くことが最優先。
2. 治療的退行を促進する。
❌ 誤り。治療的退行(regression)は一部の精神分析的アプローチで用いられるが、解離性障害では症状の悪化・退行を促すリスクがある。初期の作業療法では促進しない。
3. 患者の要求通りに作業を進める。
❌ 誤り。患者の要求に全て従うことは、適切な治療構造を失い、治療関係が不安定になる原因となる。支持的でありながらも適切な治療的限界(バウンダリー)の設定が必要。
4. 新しい行動パターンの形成を促す。
✅ 正しい。解離は対処困難な葛藤や感情に対する防衛機制。作業療法では、解離に代わる適応的な行動パターン・対処方略を形成することが目標のひとつ。
5. 解離症状は心理的葛藤とは無関係であると説明する。
❌ 誤り。解離症状は心理的葛藤・ストレスと密接に関連するとされており(転換性障害・解離の心因説)、「無関係」と説明することは不正確かつ治療的にも有害。

【試験対策ポイント】

解離性障害の作業療法:

  • 初期:安全・安心できる環境、支持的態度、関係構築
  • 中期以降:適応的対処行動の形成、感情調整スキルの習得
  • 「要求通りに進める」「治療的退行を促進」は不適切
  • 解離と心理的葛藤の関連を理解した上で関わることが重要

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、作業療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

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