OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第58回 作業療法士国家試験 午後 第72問

運動学第58回午後

第58回 作業療法士国家試験 午後 第72問(運動学)の正答は 5 です。安静吸気は横隔膜と外肋間筋の収縮で行い、安静呼気は筋の収縮を使わない受動的な戻りで行う。

問題
安静呼吸における吸気時で正しいのはどれか。
  1. 1. 横隔膜は上昇する。
  2. 2. 外肋間筋は弛緩する。
  3. 3. 胸腔内は陽圧になる。
  4. 4. 腹横筋が主に収縮する。
  5. 5. 上部胸郭は前上方へ拡張する。 ✓

正答:5番

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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)

初回正答率 63.2%標準

38人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:5番 — 上部胸郭は前上方へ拡張する。

安静吸気は横隔膜と外肋間筋の収縮で行い、安静呼気は筋の収縮を使わない受動的な戻りで行う。肋骨が挙上すると、上部胸郭はポンプの柄のように前上方へ、下部胸郭はバケツの柄のように側方へ広がる。


【各選択肢の解説】

1. 横隔膜は上昇する。
❌ 誤り。横隔膜はドーム状の筋で、収縮すると平らになって胸腔の上下径が増える。正しくは吸気時に横隔膜は収縮して下降する(上昇するのは呼気時)。
2. 外肋間筋は弛緩する。
❌ 誤り。外肋間筋は肋骨を引き上げる吸気筋である。正しくは吸気時に外肋間筋は収縮する。
3. 胸腔内は陽圧になる。
❌ 誤り。胸腔が広がると胸腔内圧は下がり、肺が引き伸ばされて空気が流入する。正しくは吸気時の胸腔内圧は陰圧が強まる(安静呼吸では呼気時も陰圧のまま)。
4. 腹横筋が主に収縮する。
❌ 誤り。腹横筋は腹圧を高めて横隔膜を押し上げる呼気筋である。正しくは安静吸気で主に収縮するのは横隔膜と外肋間筋で、腹横筋は努力呼気で働く。
5. 上部胸郭は前上方へ拡張する。
✅ 正しい(=正答)。上位肋骨は肋骨頸の軸のまわりで挙上し、胸骨を前上方へ押し出す(ポンプハンドル運動)。そのため上部胸郭は前後径が増えて前上方へ広がる。

【試験対策ポイント】

項目安静吸気安静呼気
横隔膜収縮・下降弛緩・上昇
外肋間筋収縮弛緩
胸腔内圧陰圧が強まる陰圧(弱まる)
呼気筋(内肋間筋・腹筋群)-使わない(努力呼気で使う)
  • 上部胸郭=ポンプハンドル運動(前上方)/下部胸郭=バケツハンドル運動(側方)
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