第58回 作業療法士国家試験 午後 第74問
運動学第58回午後
第58回 作業療法士国家試験 午後 第74問(運動学)の正答は 5 です。練習で身につけたことが目標の課題(基準課題)にどれだけ生かされるか(学習の転移)は、練習と基準課題の共通点が多いほど大きい。
問題
運動学習の効率で正しいのはどれか。
- 1. 覚醒度は高いほどよい。
- 2. フィードバックは多いほどよい。
- 3. 練習動作の難度は低いほどよい。
- 4. 多様練習は学習初期に行うとよい。
- 5. 練習動作は基準課題に似ているほどよい。 ✓
正答:5番
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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 69.2%やさしい
39人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:5番 — 練習動作は基準課題に似ているほどよい。
練習で身につけたことが目標の課題(基準課題)にどれだけ生かされるか(学習の転移)は、練習と基準課題の共通点が多いほど大きい。他の肢はいずれも「多い・高い・低いほどよい」という一方向の言い切りで、運動学習の原則は「適度」が基本である。
【各選択肢の解説】
1. 覚醒度は高いほどよい。
❌ 誤り。覚醒が高すぎると緊張・不安で成績が落ちる。正しくは覚醒度と成績は逆U字の関係で、中等度の覚醒が最もよい(Yerkes-Dodsonの法則)。
❌ 誤り。覚醒が高すぎると緊張・不安で成績が落ちる。正しくは覚醒度と成績は逆U字の関係で、中等度の覚醒が最もよい(Yerkes-Dodsonの法則)。
2. フィードバックは多いほどよい。
❌ 誤り。毎回フィードバックを与えると練習中の成績は上がるが、学習者がそれに頼って自分で誤りを見つけにくくなる(ガイダンス仮説)。正しくは頻度を徐々に減らしていくほうが保持に有利である。
❌ 誤り。毎回フィードバックを与えると練習中の成績は上がるが、学習者がそれに頼って自分で誤りを見つけにくくなる(ガイダンス仮説)。正しくは頻度を徐々に減らしていくほうが保持に有利である。
3. 練習動作の難度は低いほどよい。
❌ 誤り。易しすぎる課題では誤りから学ぶ情報が少ない。正しくは学習者の技能水準に対して適度に難しい課題が最も学習を進める(チャレンジポイント理論)。
❌ 誤り。易しすぎる課題では誤りから学ぶ情報が少ない。正しくは学習者の技能水準に対して適度に難しい課題が最も学習を進める(チャレンジポイント理論)。
4. 多様練習は学習初期に行うとよい。
❌ 誤り。初期は動作の基本パターンを身につける段階で、条件を変えすぎると習得が進みにくい。正しくは初期は条件を一定にした一定練習で基本を固め、多様練習は基本がある程度身についた後に行うと転移・汎化に役立つ。
❌ 誤り。初期は動作の基本パターンを身につける段階で、条件を変えすぎると習得が進みにくい。正しくは初期は条件を一定にした一定練習で基本を固め、多様練習は基本がある程度身についた後に行うと転移・汎化に役立つ。
5. 練習動作は基準課題に似ているほどよい。
✅ 正しい(=正答)。練習と目標の課題で共通する要素(動き・環境・感覚情報)が多いほど、練習で得たものがそのまま使える。臨床で実際の生活場面に近い形で練習するのはこのためである。
✅ 正しい(=正答)。練習と目標の課題で共通する要素(動き・環境・感覚情報)が多いほど、練習で得たものがそのまま使える。臨床で実際の生活場面に近い形で練習するのはこのためである。
【試験対策ポイント】
| 要素 | 学習に有利な条件 |
|---|---|
| 覚醒度 | 中等度(逆U字) |
| フィードバック | 徐々に減らす |
| 難度 | 技能水準に対して適度 |
| 多様練習 | 基本の習得後に |
| 練習と基準課題 | 似ているほど転移が大きい |
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