第59回 作業療法士国家試験 午後 第7問
作業療法評価学第59回午後
68歳の女性。くも膜下出血後の四肢麻痺のため作業療法を行っている。現在、四肢の麻痺は、ほぼ認めない。高次脳機能障害が残存しMMSEを実施した。結果(別冊No. 1)を別に示す。次に行う検査で最も優先されるのはどれか。
1. AMPS
2. BADS
3. BIT
4. RBMT
5. VPTA
- 1. AMPS
- 2. BADS
- 3. BIT ✓
- 4. RBMT
- 5. VPTA
正答:3番
解説
正答:3番 — BIT
MMSEで認知機能低下が認められ、くも膜下出血後の高次脳機能障害が残存している患者において、特に視覚的注意障害や半側空間無視などの局所的な認知障害を評価するためにBIT(Behavioral Inattention Test)が最優先で必要となります。
---
【各選択肢の解説】
1. AMPS(Assessment of Motor and Process Skills)
❌ 誤り。運動・過程スキルの評価が主であり、認知機能障害の詳細評価には不適切です。
2. BADS(Behavioral Assessment of the Dysexecutive Syndrome)
❌ 誤り。遂行機能障害の評価に有用ですが、くも膜下出血後に頻出する半側空間無視や視覚的注意障害の評価には専門性が低いです。
3. BIT(Behavioral Inattention Test)
✅ 正しい。半側空間無視や視覚的注意障害を専門的に評価する検査であり、くも膜下出血による脳損傷後の高次脳機能障害評価として最優先です。
4. RBMT(Rivermead Behavioral Memory Test)
❌ 誤り。記憶障害の評価に特化しており、注意障害の評価には不適切です。
5. VPTA(Visual Perception Test for Agnosia)
❌ 誤り。失認の評価が中心であり、注意障害の評価としては広すぎます。
---
【試験対策ポイント】
• くも膜下出血後は半側空間無視や視覚的注意障害が頻出
• BITは注意障害・無視の評価の金標準検査
• MMSE低下後は局所的認知障害の詳細評価が必須