第59回 作業療法士国家試験 午後 第8問
臨床医学第59回午後
第59回 作業療法士国家試験 午後 第8問(臨床医学)の正答は 3 です。心電図(A)はP波が確認できずRR間隔が全く不規則で、心房細動の所見である。
問題
80歳の男性。糖尿病で治療中。意識混濁と呂律緩慢のため救急車で搬入された。初診時の心電図(別冊No.2A)と頭部MRI拡散強調像(別冊No.2B)を別に示す。この疾患の再発予防に使用される最も適した薬剤はどれか。
- 1. 硝酸薬
- 2. β遮断薬
- 3. 抗凝固薬 ✓
- 4. ステロイド薬
- 5. 抗てんかん薬
正答:3番
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解説
👥 読者の報告をもとに修正済み(2026-08-28)— ご指摘ありがとうございました
■ 正答:3番 — 抗凝固薬
心電図(A)はP波が確認できずRR間隔が全く不規則で、心房細動の所見である。頭部MRI拡散強調像(B)では左頭頂葉(側頭葉後方に及ぶ)の皮質・皮質下に高信号域があり、中大脳動脈領域の急性期脳梗塞を示す。心房細動を塞栓源とする心原性脳塞栓症と診断され、再発予防には抗凝固療法が標準治療である。
【各選択肢の解説】
1. 硝酸薬
❌ 誤り。硝酸薬は狭心症・心不全の治療薬であり、脳梗塞の再発予防には使用しない。
❌ 誤り。硝酸薬は狭心症・心不全の治療薬であり、脳梗塞の再発予防には使用しない。
2. β遮断薬
❌ 誤り。β遮断薬は心房細動の心拍数コントロールに使用されることはあるが、脳梗塞の再発予防(抗血栓療法)としては適応でない。
❌ 誤り。β遮断薬は心房細動の心拍数コントロールに使用されることはあるが、脳梗塞の再発予防(抗血栓療法)としては適応でない。
3. 抗凝固薬
✅ 正しい。心原性脳塞栓症の再発予防にはワルファリンまたは直接経口抗凝固薬(DOAC:アピキサバン・リバーロキサバン・ダビガトランなど)が第一選択である。心房細動による血栓形成を抑制することで再発リスクを大幅に低下させる。
✅ 正しい。心原性脳塞栓症の再発予防にはワルファリンまたは直接経口抗凝固薬(DOAC:アピキサバン・リバーロキサバン・ダビガトランなど)が第一選択である。心房細動による血栓形成を抑制することで再発リスクを大幅に低下させる。
4. ステロイド薬
❌ 誤り。ステロイドは脳梗塞の再発予防には用いられない。脳浮腫の管理等に限定的に使用されることがあるが、一般的な適応ではない。
❌ 誤り。ステロイドは脳梗塞の再発予防には用いられない。脳浮腫の管理等に限定的に使用されることがあるが、一般的な適応ではない。
5. 抗てんかん薬
❌ 誤り。抗てんかん薬は脳梗塞後てんかん発作の治療に用いられることはあるが、脳梗塞の再発予防薬ではない。
❌ 誤り。抗てんかん薬は脳梗塞後てんかん発作の治療に用いられることはあるが、脳梗塞の再発予防薬ではない。
【試験対策ポイント】
脳梗塞の病型と再発予防薬の対応を整理する。
| 病型 | 原因 | 再発予防 |
|---|---|---|
| 心原性脳塞栓 | 心房細動等 | 抗凝固薬(ワルファリン・DOAC) |
| アテローム血栓性 | 動脈硬化 | 抗血小板薬(アスピリン・クロピドグレル) |
| ラクナ梗塞 | 細小血管病変 | 抗血小板薬+危険因子管理 |
心電図でP波なし・RR不整+MRIで大きな皮質梗塞→心原性→抗凝固薬という診断の流れを必ず押さえる。拡散強調像は「右」「左」の表示を必ず確認する(本問の高信号は左半球)。
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