第59回 作業療法士国家試験 午後 第13問
身体障害作業療法第59回午後
第59回 作業療法士国家試験 午後 第13問(身体障害作業療法)の正答は 5 です。関節リウマチで両股関節の可動域制限が著明、両膝にも痛みがある。
問題
56歳の女性。4年前に関節リウマチと診断された。Steinbrockerのステージ3、クラス3。趣味は料理、手芸および絵画で活動への意欲は高い。両肩関節と両股関節の可動域制限は著明であり、起き上がりが困難である。後頸部と両膝の痛みを訴えている。作業療法で適切なのはどれか。
- 1. 趣味活動の絵画は中止する。
- 2. 柔らかいマットレスの導入を勧める。
- 3. 高さのある枕を使用するように勧める。
- 4. 等張性収縮を利用した上肢の筋力維持を図る。
- 5. 料理の際は座面の高い椅子を使用するように勧める。 ✓
正答:5番
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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 63%参考値
27人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:5番 — 料理の際は座面の高い椅子を使用するように勧める
関節リウマチで両股関節の可動域制限が著明、両膝にも痛みがある。座面の高い椅子は股関節・膝関節を深く曲げずに座れ、立ち座りの負担も減る。立ち仕事の多い料理を座って行えるので、関節保護と趣味の継続を両立できる。
【各選択肢の解説】
1. 趣味活動の絵画は中止する。
❌ 誤り。本人の意欲は高く、絵画は関節に大きな力をかけない活動である。正しくは太い柄の筆や台の高さの工夫などで関節を守りながら続ける。
❌ 誤り。本人の意欲は高く、絵画は関節に大きな力をかけない活動である。正しくは太い柄の筆や台の高さの工夫などで関節を守りながら続ける。
2. 柔らかいマットレスの導入を勧める。
❌ 誤り。柔らかいマットレスは体が沈み、起き上がりがさらに難しくなる。正しくは適度な硬さのマットレスを勧め、起き上がりやすくする。
❌ 誤り。柔らかいマットレスは体が沈み、起き上がりがさらに難しくなる。正しくは適度な硬さのマットレスを勧め、起き上がりやすくする。
3. 高さのある枕を使用するように勧める。
❌ 誤り。高い枕は頸部を前屈させ、後頸部の痛みを強めうる。関節リウマチでは環軸椎亜脱臼にも注意が要る。正しくは頸部を中間位に保てる低めの枕を用いる。
❌ 誤り。高い枕は頸部を前屈させ、後頸部の痛みを強めうる。関節リウマチでは環軸椎亜脱臼にも注意が要る。正しくは頸部を中間位に保てる低めの枕を用いる。
4. 等張性収縮を利用した上肢の筋力維持を図る。
❌ 誤り。等張性収縮は関節運動を伴い、変形の進んだ関節に負担をかける。正しくは関節を動かさない等尺性収縮で筋力を維持する。
❌ 誤り。等張性収縮は関節運動を伴い、変形の進んだ関節に負担をかける。正しくは関節を動かさない等尺性収縮で筋力を維持する。
5. 料理の際は座面の高い椅子を使用するように勧める。(=正答)
✅ 正しい。股関節・膝関節の屈曲を浅くし、立ち座りと長時間の立位の負担を減らす。
✅ 正しい。股関節・膝関節の屈曲を浅くし、立ち座りと長時間の立位の負担を減らす。
【試験対策ポイント】
| 場面 | 関節保護の工夫 |
|---|---|
| 座る | 座面の高い椅子 |
| 寝る | 適度な硬さのマットレス・低めの枕 |
| 筋力 | 等尺性収縮 |
| 趣味・家事 | 太い柄など道具を工夫して続ける |
活動は中止せず、方法を変えて続けるのが関節リウマチの作業療法の基本である。
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