第59回 作業療法士国家試験 午後 第41問
臨床心理学第59回午後
PTSDで誤っているのはどれか。
1. アンヘドニアがみられる。
2. アルコール乱用の要因となる。
3. 小さな物音に敏感に反応する。
4. 外傷体験の直後は詳しく体験を語らせる。
5. フラッシュバックによる心的外傷の再体験がみられる。
- 1. アンヘドニアがみられる。
- 2. アルコール乱用の要因となる。
- 3. 小さな物音に敏感に反応する。
- 4. 外傷体験の直後は詳しく体験を語らせる。 ✓
- 5. フラッシュバックによる心的外傷の再体験がみられる。
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 外傷体験の直後は詳しく体験を語らせる。
PTSD急性期の心理的応急処置では、直後に詳しく体験を語らせることは避けるべきです。むしろ落ち着きを取り戻させることが優先されるため、この選択肢の対応は誤りです。
---
【各選択肢の解説】
1. アンヘドニアがみられる。
✅ 正しい。PTSDの陰性症状として、興味・喜びの喪失(アンヘドニア)が特徴的に認められます。
2. アルコール乱用の要因となる。
✅ 正しい。PTSDの患者は不安や苦痛を自己治療する手段としてアルコールに依存しやすくなります。
3. 小さな物音に敏感に反応する。
✅ 正しい。過覚醒症状として、些細な刺激に対する過敏反応(驚愕反応の増加)がみられます。
4. 外傷体験の直後は詳しく体験を語らせる。
❌ 誤り。急性期には詳細な語呈は避け、安全確保と心理的安定化を優先します。適切な治療のためにも無理な聴取は有害です。
5. フラッシュバックによる心的外傷の再体験がみられる。
✅ 正しい。侵入症状の中核であり、突然の侵襲的な記憶再体験がPTSD診断の重要な要素です。
---
【試験対策ポイント】
• PTSD急性期対応:詳細な語呈は避ける、安定化と安全確保が優先
• PTSD主要症状:再体験(フラッシュバック)、回避、陰性症状、過覚醒
• 不適切な初期対応は症状を悪化させる可能性がある