OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第59回 作業療法士国家試験 午後 第41問

臨床心理学第59回午後

第59回 作業療法士国家試験 午後 第41問(臨床心理学)の正答は 4 です。外傷直後に体験を詳しく語らせる対応(心理的デブリーフィング)は、PTSDの予防に役立たず、かえって悪化させうるとされ、現在は勧められない。

問題
PTSDで誤っているのはどれか。
  1. 1. アンヘドニアがみられる。
  2. 2. アルコール乱用の要因となる。
  3. 3. 小さな物音に敏感に反応する。
  4. 4. 外傷体験の直後は詳しく体験を語らせる。 ✓
  5. 5. フラッシュバックによる心的外傷の再体験がみられる。

正答:4番

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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)

初回正答率 53.6%参考値

28人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:4番 — 外傷体験の直後は詳しく体験を語らせる

外傷直後に体験を詳しく語らせる対応(心理的デブリーフィング)は、PTSDの予防に役立たず、かえって悪化させうるとされ、現在は勧められない。否定設問なので誤った対応の4が正答。


【各選択肢の解説】

1. アンヘドニアがみられる。
✅ 正しい。DSM-5のPTSDでは「認知と気分の陰性の変化」に、重要な活動への関心の低下や陽性の感情を体験できないことが含まれ、喜びを感じられなくなる(アンヘドニア)状態がみられる。
2. アルコール乱用の要因となる。
✅ 正しい。PTSDではアルコールなどの物質使用障害の併存が多い。苦痛な記憶や不眠・過覚醒を紛らわすために飲酒が増えることが一因とされる。
3. 小さな物音に敏感に反応する。
✅ 正しい。「覚醒度と反応性の著しい変化」(過覚醒)の症状で、過度の警戒心や過剰な驚愕反応として小さな物音にも強く反応する。
4. 外傷体験の直後は詳しく体験を語らせる。
❌ 誤り(=正答)。直後に詳細を語らせると再体験を強めるおそれがある。正しくは、まず安全と安心を確保し、本人が話したくなければ無理に聞かず、本人のペースに合わせて支える(心理的応急処置の考え方)。
5. フラッシュバックによる心的外傷の再体験がみられる。
✅ 正しい。「侵入症状」の代表で、外傷の場面がいま起きているかのようによみがえる。悪夢も侵入症状に含まれる。

【試験対策ポイント】

PTSDの症状のまとまり(DSM-5)

まとまり例
侵入症状フラッシュバック・悪夢
回避外傷を思い出させる場所・人・話題を避ける
認知と気分の陰性の変化関心の低下・陽性感情を感じられない・自責
覚醒度と反応性の変化過度の警戒・驚愕反応・不眠・集中困難

症状が1か月を超えて続くことが診断の条件(DSM-5)。急性期の対応は「語らせる」でなく「安全・安心の確保」。

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ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、作業療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

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