第59回 作業療法士国家試験 午後 第44問
精神障害作業療法第59回午後
アルコール依存症の治療で正しいのはどれか。2つ選べ。
1. 抗酒薬が治療の中心である。
2. 診断には脳波検査が必須である。
3. 家族の共依存に対して働きかける。
4. 自助グループへの参加が有効である。
5. 重症の身体合併症の治療は依存症の改善後に行う。
- 1. 抗酒薬が治療の中心である。
- 2. 診断には脳波検査が必須である。
- 3. 家族の共依存に対して働きかける。 ✓
- 4. 自助グループへの参加が有効である。 ✓
- 5. 重症の身体合併症の治療は依存症の改善後に行う。
正答:3・4番
解説
■ 正答:3番・4番 — 家族の共依存に対して働きかける / 自助グループへの参加が有効である
アルコール依存症の治療は薬物療法より心理社会的介入が中心であり、家族支援と自助グループ参加が治療効果を高める重要な要素です。
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【各選択肢の解説】
1. 抗酒薬が治療の中心である。
❌ 誤り。抗酒薬(ジスルフィラム等)は補助的役割に過ぎず、治療の中心は認知行動療法や動機付け面接などの心理社会的介入です。
2. 診断には脳波検査が必須である。
❌ 誤り。アルコール依存症の診断は臨床症状と問診(AUDIT等のスクリーニング)に基づきます。脳波検査は診断の必須検査ではありません。
3. 家族の共依存に対して働きかける。
✅ 正しい。患者の飲酒を無意識に支持する家族の共依存行動を改善することで、患者の治療動機が高まり予後が改善します。
4. 自助グループへの参加が有効である。
✅ 正しい。AA(アルコホーリクス・アノニマス)等の自助グループは同じ経験者との相互支援を通じ、長期的な断酒維持に有効性が証明されています。
5. 重症の身体合併症の治療は依存症の改善後に行う。
❌ 誤り。肝硬変・膵炎・脳症等の重症合併症は依存症治療と並行して速やかに対応する必要があります。
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【試験対策ポイント】
• アルコール依存症治療の三本柱:心理社会的介入、薬物療法(補助的)、自助グループ参加
• 家族療法・共依存への対応が予後を左右する重要因子
• 診断はAUDIT等のスクリーニング検査と臨床症状で判定