OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第59回 作業療法士国家試験 午後 第95問

保健医療福祉第59回午後

第59回 作業療法士国家試験 午後 第95問(保健医療福祉)の正答は 3 です。広範囲熱傷の急性期には、血管透過性が亢進して血漿成分が血管外へ大量に漏れ、循環血液量が減る(熱傷ショック)。

問題
広範囲熱傷の病態と急性期治療で誤っているのはどれか。
  1. 1. 高血糖になる。
  2. 2. 全身浮腫を生じる。
  3. 3. 輸液量を制限する。 ✓
  4. 4. 基礎代謝量は増加する。
  5. 5. 高蛋白の栄養療法にする。

正答:3番

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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)

初回正答率 33.3%参考値

24人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:3番 — 輸液量を制限する。

広範囲熱傷の急性期には、血管透過性が亢進して血漿成分が血管外へ大量に漏れ、循環血液量が減る(熱傷ショック)。これを防ぐため大量の輸液を行うのが原則で、輸液量を「制限する」は誤りである。


【各選択肢の解説】

1. 高血糖になる。
✅ 正しい。強い侵襲でカテコールアミン・コルチゾール・グルカゴンなどが増え、インスリン抵抗性が生じて高血糖になる。
2. 全身浮腫を生じる。
✅ 正しい。広範囲熱傷では熱傷部だけでなく全身の血管透過性が亢進し、血漿成分が組織へ漏れて全身に浮腫が生じる。
3. 輸液量を制限する。
❌ 誤り(=正答)。急性期に輸液を絞ると循環血液量が足りずショック・腎不全に陥る。正しくは、受傷直後から大量に輸液する。例えばBaxter(Parkland)の公式では、最初の24時間に乳酸リンゲル液を4mL×体重(kg)×熱傷面積(%)とし、その半量を受傷後8時間で投与する。
4. 基礎代謝量は増加する。
✅ 正しい。広範囲熱傷では創からの熱喪失やストレスホルモンの増加で代謝亢進状態になり、基礎代謝量が増える。
5. 高蛋白の栄養療法にする。
✅ 正しい。代謝亢進で筋蛋白の分解が進み、創の治癒にも蛋白が要るため、高エネルギー・高蛋白の栄養を補う。

【試験対策ポイント】

時期・項目広範囲熱傷で起こること
急性期の循環血管透過性亢進→循環血液量減少→大量輸液
体液全身浮腫
代謝代謝亢進・基礎代謝量増加・高血糖
栄養高エネルギー・高蛋白
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