第60回 作業療法士国家試験 午前 第4問
身体障害作業療法第60回午前
第60回 作業療法士国家試験 午前 第4問(身体障害作業療法)の正答は 2 です。手内筋の萎縮、環指・小指のMP関節過伸展とPIP・DIP関節屈曲(鷲手)、環指・小指のしびれは尺骨神経麻痺を示す。
問題
54歳の女性。手内筋が萎縮し、環指と小指はMP関節が過伸展し、PIP関節・DIP関節が屈曲している。また、環指と小指のしびれの訴えがある。薬物療法と装具療法が開始された。この患者が使用する装具で適切なのはどれか。
- 1. 短対立装具
- 2. ナックルベンダー ✓
- 3. バデイスプリント
- 4. 逆ナックルベンダー
- 5. コックアップ・スプリント
正答:2番
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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 56.4%標準
39人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:2番 — ナックルベンダー
手内筋の萎縮、環指・小指のMP関節過伸展とPIP・DIP関節屈曲(鷲手)、環指・小指のしびれは尺骨神経麻痺を示す。鷲手にはMP関節の過伸展を防ぎ屈曲を補助するナックルベンダーを用いる。
【各選択肢の解説】
1. 短対立装具
❌ 誤り。母指を対立位に保つ装具で、母指対立が障害される正中神経麻痺に用いる。正しくは、本例は尺骨神経麻痺で、母指対立の保持が主な課題ではない。
❌ 誤り。母指を対立位に保つ装具で、母指対立が障害される正中神経麻痺に用いる。正しくは、本例は尺骨神経麻痺で、母指対立の保持が主な課題ではない。
2. ナックルベンダー
✅ 正しい(=正答)。MP関節を屈曲方向へ誘導し、過伸展を防ぐ。MP関節が屈曲位に保たれると指伸筋の力がPIP・DIP関節へ伝わりやすくなり、鷲手の変形を矯正できる。
✅ 正しい(=正答)。MP関節を屈曲方向へ誘導し、過伸展を防ぐ。MP関節が屈曲位に保たれると指伸筋の力がPIP・DIP関節へ伝わりやすくなり、鷲手の変形を矯正できる。
3. バデイスプリント
❌ 誤り。隣の指と連結して固定する装具で、指の骨折や靱帯損傷後などに用いる。正しくは、神経麻痺による鷲手の矯正には用いない。
❌ 誤り。隣の指と連結して固定する装具で、指の骨折や靱帯損傷後などに用いる。正しくは、神経麻痺による鷲手の矯正には用いない。
4. 逆ナックルベンダー
❌ 誤り。MP関節を伸展方向へ誘導する装具で、MP関節の屈曲拘縮などに用いる。正しくは、MP関節が過伸展している本例に使うと変形を助長する。
❌ 誤り。MP関節を伸展方向へ誘導する装具で、MP関節の屈曲拘縮などに用いる。正しくは、MP関節が過伸展している本例に使うと変形を助長する。
5. コックアップ・スプリント
❌ 誤り。手関節を背屈位に保つ装具で、下垂手(橈骨神経麻痺)などに用いる。正しくは、本例の問題は手関節ではなくMP関節の過伸展である。
❌ 誤り。手関節を背屈位に保つ装具で、下垂手(橈骨神経麻痺)などに用いる。正しくは、本例の問題は手関節ではなくMP関節の過伸展である。
【試験対策ポイント】
| 神経麻痺 | 特徴的な手 | 代表的な装具 |
|---|---|---|
| 尺骨神経 | 鷲手(環指・小指のMP過伸展・IP屈曲) | ナックルベンダー |
| 正中神経 | 猿手(母指対立障害) | 短対立装具 |
| 橈骨神経 | 下垂手 | コックアップ・スプリント |
ナックルベンダー=MP屈曲を補助、逆ナックルベンダー=MP伸展を補助。名前の「逆」で向きを取り違えないようにする。
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