OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第60回 作業療法士国家試験 午前 第9問

臨床医学第60回午前

第60回 作業療法士国家試験 午前 第9問(臨床医学)の正答は 4 です。画像を確認すると、①は脳室拡大が著明な正常圧水頭症様、②は一側の高輝度病変(出血性病変)、③は片側に大きな高輝度領域(急性期脳内出血)、④は一側の硬膜下に三日月型の高輝度〜等吸収域の血腫像(慢性硬膜下血腫)、⑤は正常に近い脳画像である。

問題
68歳の女性。2か月前に頭部打撲歴あり。10日前から歩行障害が出現し徐々に悪化した。病院を受診したところ緊急入院となった。穿頭血腫ドレナージ術後、症状は改善した。別に示す頭部CT画像(別冊No.3)のうち、この患者の術前の頭部CT画像はどれか。
第60回午前第9問 図
  1. 1. ①
  2. 2. ②
  3. 3. ③
  4. 4. ④
  5. 5. ⑤

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — ④

画像を確認すると、①は脳室拡大が著明な正常圧水頭症様、②は一側の高輝度病変(出血性病変)、③は片側に大きな高輝度領域(急性期脳内出血)、④は一側の硬膜下に三日月型の高輝度〜等吸収域の血腫像(慢性硬膜下血腫)、⑤は正常に近い脳画像である。問題文より「2か月前の頭部打撲歴、10日前から症状出現、穿頭血腫ドレナージ術後に改善」という経過は慢性硬膜下血腫の典型的経過であり、④の三日月型血腫像が該当する。


【各選択肢の解説】

1.
❌ 誤り。①は脳室が対称性に拡大した像であり、正常圧水頭症または脳萎縮を示す。穿頭ドレナージの対象ではない。
2.
❌ 誤り。②は一側の高吸収域を伴う病変で、急性期の出血性変化を示唆するが、慢性硬膜下血腫の経過・術式とは一致しない。
3.
❌ 誤り。③は高輝度の大きな円形病変で急性期脳内出血の像。打撲2か月後の慢性経過とは一致しない。
4.
✅ 正しい。④は一側大脳半球の外側に沿って三日月型の高吸収〜等吸収域が認められ、慢性硬膜下血腫の典型的CT像である。打撲後数週間で発症し、穿頭術で改善する経過と一致する。
5.
❌ 誤り。⑤はほぼ正常な脳CT像であり、症状や術前画像としては不適切。

【試験対策ポイント】

慢性硬膜下血腫のCT特徴:三日月型・一側性・等〜低吸収域(発症経過により変化)。発症機序:軽微な頭部外傷→架橋静脈の出血→被膜形成→血腫増大(通常3〜8週後に症状出現)。治療は穿頭ドレナージ術で予後良好。高齢者・抗凝固薬内服者に多い。「打撲後数週間で症状、穿頭術で改善=慢性硬膜下血腫」を即答できるように。


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ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、作業療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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