第60回 作業療法士国家試験 午前 第36問
身体障害作業療法第60回午前
第60回 作業療法士国家試験 午前 第36問(身体障害作業療法)の正答は 4 です。慢性心不全の在宅指導は、増悪のサインに本人が早く気づくことと、心臓に急な負担をかける動作を避けることが軸である。
問題
慢性心不全患者の在宅生活指導で適切なのはどれか。
- 1. 安静臥床を指示する。
- 2. しゃがんで床を拭くように勧める。
- 3. 息切れ時には背臥位をとるように促す。
- 4. 下腿浮腫の出現に注意をするように促す。 ✓
- 5. 息をこらえて荷物を持ち上げるように指示する。
正答:4番
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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 81%やさしい
42人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:4番 — 下腿浮腫の出現に注意をするように促す。
慢性心不全の在宅指導は、増悪のサインに本人が早く気づくことと、心臓に急な負担をかける動作を避けることが軸である。下腿浮腫は体液がたまっているサインで、体重増加や息切れの悪化と並んで日々の確認項目になる。
【各選択肢の解説】
1. 安静臥床を指示する。
❌ 誤り。安定した慢性心不全で安静臥床を続けると、筋力や体力が落ちて活動時の息切れがかえって強まる。正しくは、病状に合わせた適度な身体活動を続けるよう勧める。
❌ 誤り。安定した慢性心不全で安静臥床を続けると、筋力や体力が落ちて活動時の息切れがかえって強まる。正しくは、病状に合わせた適度な身体活動を続けるよう勧める。
2. しゃがんで床を拭くように勧める。
❌ 誤り。しゃがんだ前かがみの姿勢は腹部を圧迫して呼吸を妨げ、心臓への負担も大きい。正しくは、柄の長いモップなどを使い立ったまま行うよう勧める。
❌ 誤り。しゃがんだ前かがみの姿勢は腹部を圧迫して呼吸を妨げ、心臓への負担も大きい。正しくは、柄の長いモップなどを使い立ったまま行うよう勧める。
3. 息切れ時には背臥位をとるように促す。
❌ 誤り。背臥位では下半身からの静脈還流が増えて肺のうっ血が強まり、息切れが悪化する(起座呼吸)。正しくは、座位や上半身を起こした姿勢をとるよう促す。
❌ 誤り。背臥位では下半身からの静脈還流が増えて肺のうっ血が強まり、息切れが悪化する(起座呼吸)。正しくは、座位や上半身を起こした姿勢をとるよう促す。
4. 下腿浮腫の出現に注意をするように促す。
✅ 正しい(=正答)。下腿浮腫は体液貯留を示す増悪のサインである。体重の増加・息切れの悪化とあわせて毎日確認し、出現したら早めに受診するよう指導する。
✅ 正しい(=正答)。下腿浮腫は体液貯留を示す増悪のサインである。体重の増加・息切れの悪化とあわせて毎日確認し、出現したら早めに受診するよう指導する。
5. 息をこらえて荷物を持ち上げるように指示する。
❌ 誤り。息をこらえると胸腔内圧が上がって血圧が大きく変動し、心臓に負担がかかる。正しくは、息を吐きながら動作し、重い荷物は分けて運ぶよう指導する。
❌ 誤り。息をこらえると胸腔内圧が上がって血圧が大きく変動し、心臓に負担がかかる。正しくは、息を吐きながら動作し、重い荷物は分けて運ぶよう指導する。
【試験対策ポイント】
| 観察する増悪のサイン | 避ける動作 |
|---|---|
| 体重の増加・下腿浮腫・息切れの悪化 | 息こらえ・しゃがみ込みの前かがみ姿勢・長期の安静臥床 |
息切れ時は「横になって休む」ではなく「上体を起こす」が正しい、という向きの取り違えがひっかけになる。
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