第60回 作業療法士国家試験 午前 第37問
臨床医学第60回午前
血液透析で正しいのはどれか。
1. カルシウム摂取を禁止する。
2. 透析中の運動は禁忌である。
3. シャント側上肢で血圧測定する。
4. エリスロポエチン産生は亢進する。
5. 導入原因の第1位は糖尿病性腎症である。
- 1. カルシウム摂取を禁止する。
- 2. 透析中の運動は禁忌である。
- 3. シャント側上肢で血圧測定する。
- 4. エリスロポエチン産生は亢進する。
- 5. 導入原因の第1位は糖尿病性腎症である。 ✓
正答:5番
解説
# 第60回 第A037問 解説
■ 正答:5番 — 導入原因の第1位は糖尿病性腎症である。
血液透析の適応・管理に関する問題。わが国の透析導入原因疾患の第1位は長年にわたり糖尿病性腎症であり、正しい記述である。
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【各選択肢の解説】
1. カルシウム摂取を禁止する。
❌ 誤り。透析患者ではリン制限が重要であり、カルシウムを完全禁止する必要はない。むしろ低カルシウム血症への対処としてカルシウム製剤が使用される場合もある。
2. 透析中の運動は禁忌である。
❌ 誤り。透析中の運動(透析中運動療法)は近年推奨されており、身体機能の維持・QOL向上効果が報告されている。禁忌ではない。
3. シャント側上肢で血圧測定する。
❌ 誤り。シャント側上肢での血圧測定や採血・点滴はシャント閉塞のリスクがあるため禁忌。
4. エリスロポエチン産生は亢進する。
❌ 誤り。慢性腎不全・透析患者では腎臓でのエリスロポエチン産生が**低下**し、腎性貧血をきたす。亢進ではなく低下。
5. 導入原因の第1位は糖尿病性腎症である。
✅ 正しい。日本透析医学会のデータによれば、わが国の慢性透析導入原因疾患の第1位は糖尿病性腎症(約40%)であり、以降は腎硬化症、慢性糸球体腎炎と続く。
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【試験対策ポイント】
透析患者の管理ポイント:①**シャント側での処置禁止**(採血・血圧測定・点滴・圧迫禁止)、②**エリスロポエチン低下→腎性貧血**(EPO補充療法)、③**透析中運動療法は有用**、④**透析導入原因1位:糖尿病性腎症**(約40%)、2位:腎硬化症。「エリスロポエチン亢進」は典型的な誤答肢。
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