OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第60回 作業療法士国家試験 午前 第46問

精神障害作業療法第60回午前

第60回 作業療法士国家試験 午前 第46問(精神障害作業療法)の正答は 3 です。うつ病のリワーク(復職支援プログラム)は、職場復帰に向けた生活リズムの調整・対人技能の向上・ストレス対処能力の強化を目的に実施される。

問題
うつ病患者のリワークの説明で適切なのはどれか。
  1. 1. うつ病の治療初期よりリワークへの導入を行う。
  2. 2. 医療機関のリワークでは積極的な訪問支援を行う。
  3. 3. 対人技能の向上を目的に集団プログラムを実施する。
  4. 4. ストレスチェックで高ストレス者になったものを対象とする。
  5. 5. 障害者職業センターのリワークでは病状の回復を目的としている。

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — 対人技能の向上を目的に集団プログラムを実施する。

うつ病のリワーク(復職支援プログラム)は、職場復帰に向けた生活リズムの調整・対人技能の向上・ストレス対処能力の強化を目的に実施される。集団プログラムを通じた対人技能向上はリワークの中核的な目的であり正しい記述である。


【各選択肢の解説】

1. うつ病の治療初期よりリワークへの導入を行う。
❌ 誤り。うつ病治療初期(急性期)は休養が最優先であり、リワーク導入は回復期以降(症状が安定し、就労意欲が出てきた段階)に行う。治療初期の導入は負荷をかけ過ぎる。
2. 医療機関のリワークでは積極的な訪問支援を行う。
❌ 誤り。医療機関のリワークプログラムは外来・デイケア通所を基本とする。訪問支援は訪問看護等の別サービスの範疇であり、医療機関リワークの特徴ではない。
3. 対人技能の向上を目的に集団プログラムを実施する。
✅ 正しい。リワークプログラムでは集団での活動・グループワーク・SST(社会技能訓練)等を通じて対人技能を向上させることが重要な目標の一つである。
4. ストレスチェックで高ストレス者になったものを対象とする。
❌ 誤り。リワークはすでに休職中のうつ病患者の職場復帰支援を目的とするもの。ストレスチェック高ストレス者はリワークではなく職場の一次予防・産業保健的介入の対象。
5. 障害者職業センターのリワークでは病状の回復を目的としている。
❌ 誤り。障害者職業センターのリワーク(職場復帰支援)は病状回復ではなく、職業的リハビリテーション(就労準備・職場適応)を目的とする。病状回復は医療機関が担う。

【試験対策ポイント】

リワーク実施機関の違い

機関目的
医療機関(精神科デイケア等)病状の回復・生活リズム調整・対人技能向上
障害者職業センター(JEED)職業的リハビリテーション・職場適応訓練
EAP(職場復帰支援プログラム)職場との連携・段階的職場復帰

医療機関リワーク=病状回復・集団プログラム、障害者職業センター=就労支援」の役割分担を覚える。


✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、作業療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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