第60回 作業療法士国家試験 午前 第64問
生理学第60回午前
第60回 作業療法士国家試験 午前 第64問(生理学)の正答は 5 です。呼吸調節の中枢・受容器・経路を問う。
問題
呼吸の調節機構で正しいのはどれか。
- 1. 呼吸中枢は視床下部にある。
- 2. 末梢の化学受容器は椎骨動脈にある。
- 3. 横隔膜や肋間筋は随意的に収縮できない。
- 4. 末梢の化学受容器は酸素分圧の上昇により興奮する。
- 5. 肺の伸展受容器の興奮は迷走神経を介して呼吸中枢に伝わる。 ✓
正答:5番
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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 38.6%難問
57人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:5番 — 肺の伸展受容器の興奮は迷走神経を介して呼吸中枢に伝わる。
呼吸調節の中枢・受容器・経路を問う。肺が膨らむと伸展受容器が興奮し、迷走神経を通って延髄に伝わり吸息が抑えられる(Hering-Breuer反射)。
【各選択肢の解説】
1. 呼吸中枢は視床下部にある。
❌ 誤り。視床下部は体温・摂食・内分泌などの中枢である。正しくは呼吸中枢は延髄(および橋)にある。
❌ 誤り。視床下部は体温・摂食・内分泌などの中枢である。正しくは呼吸中枢は延髄(および橋)にある。
2. 末梢の化学受容器は椎骨動脈にある。
❌ 誤り。椎骨動脈には末梢化学受容器はない。正しくは頸動脈小体(総頸動脈の分岐部)と大動脈小体(大動脈弓)にある。
❌ 誤り。椎骨動脈には末梢化学受容器はない。正しくは頸動脈小体(総頸動脈の分岐部)と大動脈小体(大動脈弓)にある。
3. 横隔膜や肋間筋は随意的に収縮できない。
❌ 誤り。横隔膜・肋間筋は骨格筋である。正しくは随意的に収縮でき、息こらえや深呼吸のように意識して呼吸を変えられる。
❌ 誤り。横隔膜・肋間筋は骨格筋である。正しくは随意的に収縮でき、息こらえや深呼吸のように意識して呼吸を変えられる。
4. 末梢の化学受容器は酸素分圧の上昇により興奮する。
❌ 誤り。向きが逆である。正しくは動脈血酸素分圧の低下で興奮し、呼吸を促す。
❌ 誤り。向きが逆である。正しくは動脈血酸素分圧の低下で興奮し、呼吸を促す。
5. 肺の伸展受容器の興奮は迷走神経を介して呼吸中枢に伝わる。(=正答)
✅ 正しい。気道平滑筋にある伸展受容器が肺の膨張を感知し、迷走神経を介して延髄へ伝え、吸息を止めて呼息へ切り替える。
✅ 正しい。気道平滑筋にある伸展受容器が肺の膨張を感知し、迷走神経を介して延髄へ伝え、吸息を止めて呼息へ切り替える。
【試験対策ポイント】
| 受容器 | 場所 | 主に反応するもの | 求心路 |
|---|---|---|---|
| 中枢化学受容器 | 延髄腹側 | 脳脊髄液のH⁺(CO₂上昇) | - |
| 頸動脈小体 | 総頸動脈分岐部 | O₂分圧の低下など | 舌咽神経 |
| 大動脈小体 | 大動脈弓 | O₂分圧の低下など | 迷走神経 |
| 肺伸展受容器 | 気道 | 肺の伸展 | 迷走神経 |
「低酸素は末梢、CO₂は主に中枢」で見分ける。
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