第60回 作業療法士国家試験 午後 第8問
発達障害作業療法第60回午後
8歳の女児。脳性麻痺痙直型両麻痺である。ボール遊び時の姿勢設定を図に示す。この児の適切な姿勢設定はどれか。
1. 図1
2. 図2
3. 図3
4. 図4
5. 図5
- 1. 図1
- 2. 図2
- 3. 図3
- 4. 図4
- 5. 図5 ✓
正答:5番
解説
# 第60回 第B008問 解説
■ 正答:5番 — 図5
脳性麻痺痙直型両麻痺では、股関節屈曲・内転・内旋、膝関節屈曲、足関節底屈のパターンが強く、体幹の前傾・骨盤後傾が生じやすい。図5は床上座位で両脚を前方に伸ばし、前方に体幹を傾けてボールを床で扱う姿勢であり、股・膝の伸展を促しながら上肢の支持なしで活動できる最も安定した姿勢設定である。
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【各選択肢の解説】
1. 図1(腹臥位でのボール操作)
❌ 誤り。腹臥位では体幹伸展・頭部挙上の抗重力筋活動を要し、痙直型両麻痺児には負担が大きく姿勢保持が困難。
2. 図2(床上座位でボールを抱える)
❌ 誤り。床上座位でボールを抱えた姿勢は股関節屈曲・内転が強まりやすく、痙直パターンを助長する可能性がある。
3. 図3(台前座位でのボール操作)
❌ 誤り。台前での高膝立ちに近い姿勢は体幹・下肢の安定が要求され、痙直型両麻痺では不安定。
4. 図4(椅子座位でのボール操作)
❌ 誤り。足底が床についていない・足関節が底屈位では安定した支持基底面が得られない。
5. 図5(床上での前傾姿勢でのボール操作)
✅ 正しい。床上で股関節を適度に屈曲・外転位に置き、重心を低く保った姿勢でのボール操作は、痙直型両麻痺の姿勢設定として安全で機能的。
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【試験対策ポイント】
痙直型両麻痺の姿勢設定では**痙直パターン(屈曲・内転・内旋)の軽減**が鍵。**重心を低く、支持基底面を広く**取ることで安定性を確保する。ボール活動では床上での活動が最も痙直抑制につながりやすい。
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