OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第60回 作業療法士国家試験 午後 第9問

身体障害作業療法第60回午後

第60回 作業療法士国家試験 午後 第9問(身体障害作業療法)の正答は 3 です。心電図(I・II・III誘導)を確認すると、P波が消失しており、基線が細かく不規則に揺れるf波(細動波)が認められ、RR間隔が完全に不規則(絶対性不整脈)である。

問題
78歳の男性。病室からリハビリテーション室まで歩いて来室した。到着後に息苦しく動悸がすると訴えたため、直ちに心電図検査が施行された。心電図(別冊No.4)を別に示す。心電図の所見で正しいのはどれか。
第60回午後第9問 図
  1. 1. 心室細動
  2. 2. 心室頻拍
  3. 3. 心房細動
  4. 4. 心室性期外収縮
  5. 5. 完全房室ブロック

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — 心房細動

心電図(I・II・III誘導)を確認すると、P波が消失しており、基線が細かく不規則に揺れるf波(細動波)が認められ、RR間隔が完全に不規則(絶対性不整脈)である。これらは心房細動の典型所見であり、歩行後の息苦しさ・動悸という症状とも合致する。


【各選択肢の解説】

1. 心室細動
❌ 誤り。心室細動では規則的なQRS波がなくなり、混沌とした波形となる。致死性不整脈であり意識消失を来す。本症例は歩行できており該当しない。
2. 心室頻拍
❌ 誤り。心室頻拍では幅広いQRS波が規則的に出現する。本心電図のQRS幅は正常範囲内で不規則。
3. 心房細動
✅ 正しい。P波消失・f波・絶対性不整脈(RR間隔の不規則)が本心電図の特徴。高齢者に多く、リハビリ場面でも重要な不整脈。
4. 心室性期外収縮
❌ 誤り。心室性期外収縮では幅広い異常QRS波が散発的に出現し、代償性休止期を伴う。本心電図はこのパターンではない。
5. 完全房室ブロック
❌ 誤り。完全房室ブロックではP波とQRS波が独立して出現し(房室解離)、徐脈を呈する。本心電図では該当しない。

【試験対策ポイント】

心房細動の心電図三大所見:①P波消失、②f波(基線の細かい揺れ)、③RR間隔不規則(絶対性不整脈)。リハビリ中止基準として心房細動の急性発症は重要。脳塞栓のリスクも高く、抗凝固療法の適応となる点も覚えておくこと。


✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、作業療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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